三菱が自社開発車として(OEM車除く)は約4年半ぶりに新車を発表しようとしている。
すでに2017年3月に開催されたジュネーブショーで欧州仕様の外観が発表されており、先頃の第45回東京モーターショーでは日本仕様が出品された。
その名もエクリプスクロス。
本稿では現時点で判明しているエクリプスクロスの詳細と、それとは別に三菱が準備している注目度の高い特別仕様車をご紹介したい。
文:ベストカー編集部
ベストカー2017年12月10日号「徹底取材ですべて判明! 2018年新車カタログ」より
■異色の「クーペ」SUV、その走行性能に注目!!
“Drive your Ambition”、三菱がこれから進む道を示すメッセージがこの言葉で、その第一弾がエクリプスクロスだ。
スタイルはすでに公開され、発売が待たれるが、東京モーターショーで今年度(2017年度)末、つまり2018年3月発売という確定情報を入手。あと4カ月ほど待つことになる。
SUVではあるが、スタイリッシュなクーペフォルムのリアに新しいクロスオーバーを感じさせるデザイン。彫刻的なキャラクターラインによるウェッジシェイプ(前傾姿勢)が効いている。
プラットフォームはアウトランダーやRVRと同じで、ホイールベースも両車と同じ2670mm。取り回しのよさが魅力で、1.5Lターボエンジンによる走りも期待せずにはいられない。
期待という点では三菱自慢の四輪制御技術が盛り込まれていることも挙げられる。アクセル開度や走行条件などからトルクを常に適切に配分する電子制御4WDを搭載。
これにAYCブレーキ制御を追加した車両運動統合制御システム「S-AWC」を採用。安心して運転の楽しさを味わえるドライブフィールとなるだろう。
また一時期「RVRの後継車」という報じられ方をした関係で、「エクリプスクロスのデビューと同時にRVRは生産終了」と受け取っている予想もチラホラ出ていたが、「そうではない」と今回取材した三菱関係者は釘を刺す。
三菱はこのエクリプスクロスのカテゴリーを「クーペSUV」と位置づけている。
つまりこれは「スポーツカーのSUV版」なのだ。RVRとは性格がやや異なっており(もちろんRVRは継続販売予定)、走行性能を磨いた「走りのSUV」となる。
今年前半ではディーゼルエンジン仕様も用意されるのでは、と予想されていたが、日本導入は当面1.5L直噴ターボ(163ps/25.4kgm)のガソリン仕様のみ。
それでも8速スポーツモード付きCVTと組み合わされて、かなり楽しいモデルになっているはず。登場が楽しみだ。
(なおエクリプスクロスは今年10月に欧州向けの工場出荷が始まり、11月下旬には豪州向けの出荷も始まった。いよいよ日本市場発売もカウントダウンとなっている)
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