インテリア
インテリアデザインは基本的に旧型と変わらないように感じるが、センターコンソール、センターのエアコンの吹き出し口以外はデザインや素材が変更されている。
インパネからドアパネルアッパーまでをツートーンカラーとしたことで、左右のワイド感を強調すると同時に高級感も演出している。
マルチメディアシステムが新たにタッチディスプレイに変更され、スマートフォンと連携させることができるようになったのも見逃せない。
レクサスはインテリアデザイン、素材の使い方などで新境地を開き、その質感の高さには定評があり、それは新型ISにも受け継がれ、非常に満足度の高いものに仕上げている。
インテリアカラーもふんだんに用意されていて、バージョンL/IS300h/IS300にはオーカー、ダークローズ、ブラック、Fスポーツにはホワイト、フレアレッド、ブラックのそれぞれ3色が設定されている。購入の際に迷うのは間違いない。
パワートレーン&グレード
パワートレーンのラインナップは旧型と同じで、3.5L、V6DOHCを頂点に、2.5L、直4DOHC+モーターのハイブリッド、2L、直4DOHCターボの3種類で変わらず。
■3.5L、V6DOHC:318PS/38.7kgm
■2.5L、直4DOHC+モーターのハイブリッド:178PS/22.5kgm、143PS/30.6kgm(モーター)
■2L、直4DOHCターボ:245PS/35.7kgm
最高出力、最大トルクは旧型と同じだが、2L、直4ターボはパワーバンドが広くなっている。そのほか、ギア比の見直しもされている。
新型ISのプロトタイプをサーキットで試乗した渡辺敏史氏によれば、3つのパワートレーンのうち、2L、直4ターボの進化が顕著だったという。
モデル名称は、3.5L、V6がIS350、2.5LハイブリッドがIS300h、2LターボがIS300となるのは従来通りだが、旧型ではそれぞれに標準、豪華仕様のバージョンL、走りに特化したFスポーツが設定されていたが、新型ではIS350はFスポーツのみとなった。
操縦性&乗り心地
エクステリアが激変したことで注目されているが、今回のビッグマイチェンのメインディッシュは、操縦性と乗り心地の進化にある。
トヨタは2019年に新型車開発で有名なニュルブルクリンクに対抗して、それ以上にハードなポイントも盛り込んだ下山テストコースを新設したが、新型ISはレクサス車として初めて下山テストコースで一から鍛え上げた車両だという。
走りを進化させるためにボディ剛性を大幅に上げている。これはハンドリングレスポンスを高めるだけでなく、ノイズや振動を抑えることで乗り心地も向上している。
また、ホイールの締結にドイツ車では一般的なハブボルトを採用することで、締結力の強化とばね下重量低減に貢献。新採用した19インチタイヤとのマッチングにより、旧型とは別次元のコーナリングパフォーマンスを実現しているという。
新開発のショックアブソーバーの採用もハンドリング、乗り心地の進化には欠かせないアイテムとなっていて、ひとクラス上の走りを実現している。
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