トヨタヴィッツ、ヴォクシー、ホンダN-VAN、マツダCX-3新型車情報続々入荷

トヨタヴィッツ、ヴォクシー、ホンダN-VAN、マツダCX-3新型車情報続々入荷

 今春〜初夏にかけての新型車情報が続々と入ってきました。伝えてくれるのは毎日多くの新車ディーラーを回り「生」の新型車情報を集めて我々に伝えてくれる流通ジャーナリストの遠藤徹氏。今回はトヨタディーラーを中心に回っていただき、ヴィッツ、ノア/ヴォクシー、ホンダN-VAN、マツダCX-3、そしてダイハツのミラココア後継車に関する新車情報を仕入れてくれた。
文:遠藤徹
ベストカー2018年5月10日号「遠藤徹の地獄耳レポート」より


■5月31日、ヴィッツを一部改良。特別仕様車も設定

 トヨタは5月31日、ヴィッツを一部改良して、安全運転支援システム「トヨタセーフティセンスC」を改良すると同時に、特別仕様車「アミー」を設定して発売します。

現行型ヴィッツハイブリッド。現行型は2010年12月に登場。7年半が経過している
現行型ヴィッツハイブリッド。現行型は2010年12月に登場。7年半が経過している

 安全運転支援システムは踏み間違い防止装置の「インテリジェントソナー」や自動ブレーキシステムに歩行者検知機能が追加され、名称は「C」を外した「トヨタセーフティセンス」とします。

 特別仕様車「アミー」は、Fグレードをベースに女性向けにしたモデルで、ボディカラーや内装を中心に女性好みの仕様や装備を採用します。

 これまで設定されていた特別仕様車は、1ℓ車では従来とほぼ同じ内容で継続されますが、1.3L車&1.5Lハイブリッド車は「インテリジェントソナー」を標準装備するなど安全対策を強化しての継続販売となります。ボディカラーはブルー系の代わりにレッド系を新設定します。

 ヴィッツは来春には9年ぶりのフルモデルチェンジを予定しており、今回で現行モデル最終の手直しとなります。

■年内にも「トヨタセーフティセンス」の一本化完了へ

 トヨタは、これまで採用していた安全運転支援システム「トヨタセーフティセンス」の「P」と「C」の名称をやめて、さらなる内容の充実化を急いでいますが、この新しいセーフティセンスの切り替えを年内にも終了させる方針です。

 新しいトヨタセーフティセンスの採用の多くは新規モデル、フルモデルチェンジ、マイナーチェンジ、追加モデルの設定など、ニューモデルの投入やモデルチェンジのタイミングで実施します。

 新規は6月下旬にカローラハッチバック、フルモデルチェンジは6月25日にクラウン、一部改良&追加モデル設定は5月7日にC-HR、5月31日にヴィッツで、それぞれ採用が決まっています。その後はシエンタ(7月)とプリウス(11月)のマイナーチェンジが控えており、これらも最新のトヨタセーフティセンスを採用します。

■次期型ヴォクシー/ノア/エスクァイアは2Lハイブリッド搭載

 トヨタはヴォクシー/ノア/エスクァイアを2020年初めにも世代交代しますが、その次期型が搭載するパワーユニットは新開発の2L、NAガソリンエンジンと、同じ2Lのハイブリッドに切り替える見通しです。

写真はノア。昨年ビッグマイチェンを実施して販売台数を伸ばしている。次期型は2020年に登場予定
写真はノア。昨年ビッグマイチェンを実施して販売台数を伸ばしている。次期型は2020年に登場予定

 現行モデルに搭載される1.8Lハイブリッドは車重の嵩むボックス型ミニバンには非力で、加速性の弱さが課題になっています。これを2Lに排気量アップすることでトルクフルな乗り味を実現させます。同時にNAガソリン車に加えて、ハイブリッド車にも4WDを設定すると思われます。これによって対抗モデルのセレナ、ステップワゴンをさらに販売で引き離しトップシェアの奪還を目指す見込みです。

■N-VANは5月下旬に繰り上げ発売か?

 ホンダの新型商用車N-VAN(エヌバン)は、当初今夏の8月頃に発売を予定していましたが、5月下旬頃に繰り上げて投入する見通しであることがわかりました。4月には販売店のホンダカーズ向け商品説明会を実施する予定です。

発表発売まで秒読みとなった軽商用車の革命児「N-VAN」(写真は本誌予想CG)
発表発売まで秒読みとなった軽商用車の革命児「N-VAN」(写真は本誌予想CG)

 N-VANは現行型N-BOXのプラットフォームを使い、ボディタイプは標準ルーフとハイルーフの2タイプ設定。助手席側ドアの開口部をピラーレスにして、嵩物の出し入れがしやすく、便利なことがウリになります。

 エンジンは660ccのNAエンジンのみで、2WD、4WDを設定します。

 なお、N-VANはバモス、バモスホビオ、アクティバンの後継となるモデルです。バモスなどはキャブオーバータイプのレイアウトですが、N-VANはFF2BOXであるN-BOXのプラットフォームなので、多少室内が狭くなるのがデメリットです。

 また、商用バンのアクティバンには乗用キャブオーバーワゴンのバモスがありますが、N-VANに乗用ワゴンは当面ありません。乗用ワゴンがないのはN-BOXとの競合を避ける狙いのようですが、助手席側ドアのセンターピラーレス開口部がウリのひとつであれば、乗用ワゴンがあってもおかしくありません。したがって、今後投入が期待できるかもしれません。

 ホンダ開発関係者の話によると「助手席側センターピラーレスが好評であれば、乗用ワゴン版の設定も検討したい」とのことです。ただし、これをN-BANに設定するのか、N-BOXの派生モデルになるのかは明らかになっていません。

次ページは : ■CX-3が6月にビッグマイナーチェンジ

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