唯一無二のコンセプトを持つスズキのオフロード軽自動車「ジムニー」が、いよいよ今年7月にフルモデルチェンジを実施する。
今年最大の目玉車とあって、多くのファンが注目しているものの、なにしろスズキは新型車の情報がなかなか出てこない。
そんななか、毎日ディーラーを回って「生」の新車情報を届けてくれる流通ジャーナリストの遠藤徹氏が、新型ジムニーの(現時点でわかっている)最新情報をまとめてくれた。購入を狙っている人も、実は気になっていたという人も、ぜひチェックしておこう。
文:遠藤徹
※当記事アップロード後に都内スズキディーラー首脳より、新型ジムニーおよび新型ジムニーシエラさらなる(信頼できる)詳細情報が寄せられましたので、誤情報の訂正と謝罪をいたします。申し訳ありませんでした(2018.5.28 12:35)
訂正前 フルタイム4WD
訂正後 パートタイム4WD
訂正前 シエラは1Lターボで6ATと5MT
訂正後 シエラは1.5LのNAで5MTと4AT
■「シエラ」も同時発売か
スズキの新型ジムニーは2018年4月26日に販売店向けの商品説明会を実施する予定だったが、そちらは順延。ただし発売は予定どおり今年7月、というスケジュールとなっている。
2018年4月から安全対策の法規制が変更され、横滑り防止装置の装備が義務付けられたことにより、3月いっぱいでジムニー(JB23型)、ワイドフェンダーで小型車ナンバー版のジムニーシエラ(JB43型)とも生産中止となった。同時に各ディーラーでは在庫販売のみとなり、見込み客には次期型への案内が開始された。
新型ジムニーは基本的にキープコンセプトで、(当初「シエラ」は1年遅れ発売するのではないか、とも言われていたが)ジムニー/ジムニーシエラ同時に世代交代する見込み。
新開発のプラットフォームだが、従来どおりラダーフレーム構造を採用し、ラフロードでの走破性に強いボディに仕立てる。
ボディサイズはジムニーが全長3395mm、全幅1475mm、全高1715mm、ホイールベース2250mmで従来モデルと同じ。いっぽうシエラは全長3600mm、全幅1600mm、全高1715mm、ホイールベース2250mm。
ジムニーに比べるとワイドフェンダー、前後大型バンパーの採用ぶんだけひと回り大きくなるが、プラットフォームは共通だからホイールベースは同じとなる。
ボディシェルは直線と曲面を組み合わせた、いかつく背の高いジープ型レイアウトを採用。フロントグリルは従来のボディパネルと連動させた縦型メッキパネルのデザインで伝統の顔つきを表現する。
ヘッドランプは異形角型2灯式。小型車バージョンのシエラは大きめのホイールアーチでサイズアップしたタイヤ&アルミホイールをはく。
ヘッドランプ四角いクリアレンズの中に丸型2灯式ランプを埋め込んでいる。
■ハイブリッド仕様が用意される可能性も
ボディカラーは8色程度のモノトーンと4色程度の2トーンカラーの構成で、ジムニー/ジムニーシエラ共通の配色となる。室内はエクステリアデザインに合わせてダッシュボードは水平の基調レイアウトでシンプルにまとめている。計器類はオーソドックスな丸型3連メーターの配置となる。
パワーユニットはジムニーが660ccターボでトランスミッションは4ATと5MT、シエラは1.5LのNAで同じく4ATと5MTの組み合わせとなる。
どちらも駆動方式はパートタイム4WDのみ。のちにマイルドハイブリッドユニットがラインアップされる可能性もある。
安全装備は横滑り防止はじめ最新のスペーシアやクロスビーで採用している安心パッケージの標準装備車も設定する。
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