■「誰もがちょっと頑張れば買えるかな? と思える価格でなければ」500万円台前半からZは買える??
2月7日よりすでにWEBでの予約受付が開始されている新型フェアレディZ。まずは240台限定の「Proto Spec」だけが先行して予約受付を開始した。
価格は696万6300円と公表されている。さて、このお値段は「高い」のか?
田村宏志CPSによると「プロトスペックは新型フェアレディZのイメージを最も色濃く表現したモデルで、最初にお見せするモデルとして装備も充実させました」と言い、「これが新型Zの一番高価なモデルです」と言う。
つまり、カタログモデルとして継続的に販売されることになる最上級グレードの「バージョンST」はプロトスペックよりも安くなる、というわけだ。
ちなみに現在予約受付中のプロトスペックは、BOSEオーディオシステムやカーナビシステムを標準装備したうえでの価格である。
「誰もがちょっと頑張れば買えるかな? と思える価格でなければ意味がないでしょ!?」と田村CPSは言い、まだ最終的な価格は決定していないとしながらも、「ボトムグレードは500万円台前半から」と断言する。
ツインターボでインタークーラーや、MTのトルク容量アップ対応分、軽量化のためにケースをマグで新設計した9速AT新開発分で「プラス100万円くらいはカンベンしてよ」と言うから、おそらく標準グレードは510万〜520万円程度か?
もちろん、エンジンスペックや足回りなどは全グレード基本的に差異はない。
従来型同様バージョンSは6MT専用、バージョンTは9AT専用となるが、他グレードではMT、ATが選択可能。最上級のバージョンSTが630万円前後だろう。
■液晶メーターは3タイプの表示
インテリアは液晶表示となったメーターパネルが現代的な新しさを感じさせる。
その一方で、インパネ上部センターにドライバー側を向いた3連メーターが装着される。これは初代S30型から続くZ伝統のスタイルで古典と前衛を融合させたインパネだ。
この3連メーターは左からバッテリー電圧計、タービン回転計、ブースト計。タービン回転計とはあまりなじみがないが、田村CPSは「高回転で回るタービンのことも意識してほしい」と言う。
液晶表示となったことでメーターはグラフィックを自在に作れる気がするが、「これが大変で、スポーツモードを作るのに数億円単位のコストです」とのこと。Zでは3パターンのグラフィカルが用意される。
これまで公開されているセンターに大きくタコメーターを表示するのは「スポーツ」で、デフォルトは「ノーマル」パターンが表示される。さらに「エンハンス」と呼ばれるグラフィカルがある。
「スポーツ」グラフィカルはレーシングドライバーの松田次生選手に意見を求めたもので、田村CPSの要望に応え、松田選手が手書きで描いたイメージを具現化。
レッドゾーンの7000回転が頂点を示し、ちょうど指針がそこに達するタイミングでタコメーター上部のシフトインジゲーターが左右から点灯し、頂点を示す指針と同時にインジゲーターがフル点灯する。ワクワクするエンジン回転の高まりと加速感を演出する。
こうした新しさと同時に、スポーツカーらしい見やすいメーターでモダンレトロを感じさせるインテリアだ。
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