おおっ、ロケットカウル復活!! ホーク11大阪で世界初披露 味のある峠スポーツ爆誕

基本設計はNT1100譲りだが、DCTはなく、マニュアルのみか

 リリースの数少ない情報によると「経験豊かな日本のベテランライダーのバイクライクを、より充実したものにしていただくための提案として開発。(中略)スペックのみにとらわれないモーターサイクルとしての味わい深さを表現。エンジンの鼓動と排気音を存分に感じながらワインディングなどでの操る楽しみを提供する、新たな大型ロードスポーツモデルです」とある。

 エンジンと車体は外観から判断するに、3月に発売されたスポーツツアラーのNT1100と同様だ。NT1100、およびクルーザーのレブル1100も、ベースはアドベンチャーモデルのCRF1100Lアフリカツイン。ホーク11はアフリカツイン派生モデルの第4弾にあたる。

 アフリカツイン由来の水冷1082cc並列2気筒は元々パルス感が強く、NT1100ではオンロード向けに吸排気系を変更し、持ち味をよりアップした。ホークのサイレンサーは形状がNTと一緒だが、内部構造の変更などで鼓動感に一段と磨きをかけるか。

 なお発表された車両はマニュアルのみ。独自情報によるとセミオートマのDCT仕様はホークには設定されないようだ。

ベースとなったNT1100(左)とCRF1100Lアフリカツイン。基本設計を共有しながら全く異なるジャンルのマシンを造り出すのはホンダのお家芸だ
ベースとなったNT1100(左)とCRF1100Lアフリカツイン。基本設計を共有しながら全く異なるジャンルのマシンを造り出すのはホンダのお家芸だ
ホーク11は、コンパクトなユニカムSOHC4バルブと電子制御スロットルを与えたアフリツイン由来の水冷1082cc並列2気筒を搭載
ホーク11は、コンパクトなユニカムSOHC4バルブと電子制御スロットルを与えたアフリツイン由来の水冷1082cc並列2気筒を搭載
六角形状のマフラーはNT1100と外観が共通だが、より角度がアップに。最大バンク角も深くなっているハズだ
六角形状のマフラーはNT1100と外観が共通だが、より角度がアップに。最大バンク角も深くなっているハズだ

車体はサスとブレーキを差別化し、スポーティさをアップ

 メインフレームはベース車と同様のスチール製セミダブルクレードル。これにNT1100譲りと見られる鋳造アルミスイングアームを組み合わせる。フレームは適度なしなりが特徴で、リリースのとおりワインディングなどの公道で従順な扱いやすいハンドリングとなりそうだ。

 足まわりは、NT1100と同様のφ43mmショーワ製SFF-BPやプロリンク式モノショックを採用する模様。NTの前後サストラベルは150mmとロングだったが、ホークは外観からよりショートに設定されそうだ。

 キャリパーをはじめ、ホイール&タイヤもNTと共通のようだ。一方、ブレーキマスターシリンダーが豪華に。NTやアフリカツインが横押しなのに対し、セミラジアルを採用。スポーティなイメージを強調し、ワインディングでの運動性能に貢献してくれるハズだ。

 なおリヤスプロケットはNTが40Tなのに対し、ホークはアフツイやレブル1100と同じ42T。加速性能を重視した設定だ。

ニッシン製対向4ポットフロントキャリパーやキャストホイールはNT1100と共通だろう。フロントのタイヤサイズは120/70ZR17
ニッシン製対向4ポットフロントキャリパーやキャストホイールはNT1100と共通だろう。フロントのタイヤサイズは120/70ZR17
ブレーキマスターのシリンダーは、よりダイレクトな操作感のセミラジアルタイプを採用。カップタイプのリザーバータンクもホークならではの装備だ
ブレーキマスターのシリンダーは、よりダイレクトな操作感のセミラジアルタイプを採用。カップタイプのリザーバータンクもホークならではの装備だ
NT向けに新設計された鋳造アルミ製スイングアームを踏襲している模様。リヤタイヤは180/55ZR17で、ツーリングとスポーツに適したダンロップGPR-300を履く
NT向けに新設計された鋳造アルミ製スイングアームを踏襲している模様。リヤタイヤは180/55ZR17で、ツーリングとスポーツに適したダンロップGPR-300を履く
シート下にはETC2.0車載器を搭載。NT1100と同様に標準装備となるか。ナンバープレートホルダーには荷掛けフックも用意される
シート下にはETC2.0車載器を搭載。NT1100と同様に標準装備となるか。ナンバープレートホルダーには荷掛けフックも用意される

SSほど前傾しないが、セパハンで攻められるライポジ

 ライディングポジションは相当スポーティだ。セパレートハンドルを採用するため、上体はかなり前傾する。とはいえ、ヘッドパイプが高いアフリカツイン譲りの車体なので、スーパースポーツのような“鬼前傾”ではない。またハンドル切れ角が十分あり、当然ミラーにも干渉しないため、Uターンはしやすそうだ。

身長170cm体重65kgのライディングポジション。ハンドルはトップブリッジ下にあり、スポーツ系ネイキッドより拳一個程度低い。垂れ角はあまりなくフラット。ステップもNTより後ろ気味だ
身長170cm体重65kgのライディングポジション。ハンドルはトップブリッジ下にあり、スポーツ系ネイキッドより拳一個程度低い。垂れ角はあまりなくフラット。ステップもNTより後ろ気味だ
タンク後端とシート下はスリムながら、かかとが4~5cm浮く。ミラーは慣れれば問題なさそう。またがった印象ではNTより軽く、サスは標準設定でソフトだった
タンク後端とシート下はスリムながら、かかとが4~5cm浮く。ミラーは慣れれば問題なさそう。またがった印象ではNTより軽く、サスは標準設定でソフトだった

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