2022年7月15日(金)13:30にワールドプレミア(世界初公開)が予定されている新型クラウン。発表に合わせて徐々に情報が公開されているが、いまだ明らかにされていないのが「外観デザイン」と「ボディカラー」。フロントマスク周りの造形や一部のテーマカラーはチラ見せされているが、全貌は正式発表を待つことになる。ただ現時点で断片的な情報を繋ぐと、特にフロントライト周りに関して、国産車初の設定が用意されるようだが、はたして…??
文/ベストカーWeb編集部、画像/TOYOTA、ベストカーWeb、ヒョンデ
■ボンネットが黒、ボディが赤のツートンが用意
新型クラウンの正式発表まであと数日となり、段階的に情報が出てきた。トヨタの米国法人であるTOYOTA USAのTwitter公式アカウントでは7月12日午後11時に、新型クラウンのレッドバージョン(ツートンカラー)の一部画像を添えてツイート。
「新型クラウンが世界同時発表であるばかりでなく、(これまでの国内専用仕様ではなく)少なくとも北米仕様は用意されること」や「ボンネットがブラック、ボディがレッドのレーシーなツートン仕様が用意されること」などが明らかになった。
トヨタが公式に用意した事前情報(ティザー)サイトでは新型クラウンのイメージカラーは「プレシャスブロンズ」(茜色やオレンジに近い「銅色」)で統一されているが、北米仕様はレッド推しでゆくのだろうか。歴代クラウンはボディカラーにも特徴があったので、ここらへんのカラーイメージも正式発表時の注目ポイントのひとつ。
■「横一文字フロントライト」はウケるのか?
テーマカラーと並んで注目なのがフロントマスクのデザイン。特にライト周りは(人間の「目元」に近く)そのクルマのイメージを決定づける要素といえる。
先般公開されているティザーサイトでは一瞬だけ「ライトオン」の画像が写り、何度も再生してじっくり見ると、「フロントライトが横一文字に光ること」がわかる。おそらく初見では「え!? そこがそう光るの!??」と驚くことになりそう。
これまで「横一文字のリア(テール)ライト」は、現行型ハリアーなどで実績があるが、フロントライトが横一文字の国産車は記憶にない(トヨタSAIの最終型がグリル中央部まで光るライトデザインだったが、それでもライトはグリル中央の「トヨタエンブレム」で途切れていた)。
省電力で寿命が長く、パーツとして小型化が可能かつ光量が確保しやすいLEDライトは、これまで高級車を中心に徐々に普及してきた。上述の特徴があることでライト周りのデザイン自由度が上がり、近年さまざまな挑戦的デザインが登場しているが(最近「薄い目のクルマ」が増えたのもこれが要因のひとつ)、フロントライトで横一文字となると、「挑戦的デザイン」のハードルが大きくひとつ上がることになる。
世界的に見ると、2021年4月にヒョンデ(ヒュンダイ)の「スターリア」というミニバンが、フロントライトに横一文字のデザインを採用している。スターリアの場合、全体的なフォルムや内装を含めて「宇宙船」をイメージしており、横一文字ライトは地平線から昇る太陽の光を想起させる狙いがあるようだ。
新型クラウンもこれにならって、「新しいクラウンの夜明け」をイメージするため、横一文字フロントライトを採用したのだろうか。
特許庁意匠登録が公開された際、フロントグリルのライト周り全般が横長に指定・強調されており、「はて…なぜここがポイントに……?」と感じたが、なるほど新型デザインのデザイン上の大きな特徴が「横一文字フロントライト」というのであれば、納得でもある。
一部繰り返しになるが、新型クラウンの正式発表は2022年7月15日(金)13:30。「日本の代表的高級車」であったクラウンが、「世界の代表的高級車」になれるかどうか、注目して待ちたい。
【画像ギャラリー】これが夜、後ろから走ってきたらかなり驚くと思う…「横一文字ライト」を採用するスターリアと新型クラウン画像(20枚)画像ギャラリー
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