日本でワールドプレミアが実施されたフレンチピュアスポーツ「アルピーヌA110」の最新モデル「R」。軽量化と性能向上を図り、サーキットシーンを強く意識したストイックなモデルである。その「R」には、たった32台の特別仕様を施した限定車が用意される。
プロデュースを手がけたのはF1ワールドチャンピオンであり、アルピーヌF1チームでドライバーを務めるフェルナンド・アロンソ選手だというから、興味深い。アロンソがプロデュースの貴重なアルピーヌA110の特徴をお伝えしよう。
文/大音安弘、写真/アルピーヌジャポン
【画像ギャラリー】超貴重な「A110Rフェルナンド・アロンソ」と最新ラインナップ(9枚)画像ギャラリー■アロンソの美学が生んだ特別なA110R
アルピーヌが2022年10月6日にワールドプレミアを行ったアルピーヌA110の最新モデル「A110 R」には、32台のみの特別仕様車が用意されることが明かされた。なんとプロデュースを行ったのは、BWTアルピーヌF1チームでステアリングを握るフェルナンド・アロンソ選手だ。
限定車「アルピーヌA110 R フェルナンド・アロンソ」は、アロンソ選手の愛機でもあるF1マシン「F1 A522」と同じレーシングマットブルーを纏う。そのボディカラー自体は、「R」でも選択が可能なものだが、アロンソの助言により、一部カラーリングが変更されている。
まず、フロントとリアのカーボンファイバー製のボンネットは、ボディ同色のレーシングマットブルーとディープブラックが取り入れた専用カラーリングに。さらに足元を彩るブレーキキャリパーは、アロンソのヒストリカルカラーであるオレンジとした。
専用塗装となるフロントボンネットには、アロンソの自筆サインが加わり、特別感を演出。もちろん、サインの状態が保たれるように、ニス塗装で保護されている。またCピラーにA110のアイコンとして取り入れられるトリコローレのエンブレムの色が、「ブルー・オレンジ・イエロー」に変更されているのも専用アクセントだ。
■細部までコーディネートにこだわったインテリア
インテリアにも、オレンジがアクセントカラーとして取り入れられ、ドアストラップやステアリングホイールのセンターピースなどに採用。ドアトリムのアクセントに使われるトリコローレエンブレムも外装同様の仕様となる。
R専用アイテムであるサベルトの6点シートベルト付きのフルバケットシートのヘッドレストには、アロンソのサインが刺繍が施され、アロンソによる特別仕様車であることを意識させる。さらにサンバイザーには秘密があり、”There is more than one path to the top of the mountain”のメッセージがレーザーカットで記されている。
その「山の頂上への道はひとつではない」という言葉は、最年長現役ドライバーとなった今も、3度目のF1頂点を目指し挑み続けるアロンソの人生哲学を示すものといえよう。
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