■走りの質を高める足回りも専用仕様に
もちろん、性能面でも特別仕様が施されているのはいうまでもない。専用サスペンションは、車高調整とダンパーの硬さが簡単かつ迅速に行える独自のアジャスタブルシステムを採用。
ステアリングの根元に設置されたシムにより、わずか数ステップでスプリング位置を変更でき、サーキット走行専用に、10mmのダウンを可能とする。このセットでは、サスペンション剛性も+5%向上するという。
このアルピーヌが開発した独自機能により、フェルナンド・アロンソがバルセロナのF1サーキットで行ったウインターテストの際のサーキットセッティングを再現し、使用することができるという。
■最初で最後!? の限定車は日本上陸なるか
フェルナンド・アロンソは2023年シーズンからはアストンマーティンに移籍することを公表しており、アルピーヌF1とのコンビも今期かぎりとなる。すでにアストンマーティンとは、複数年契約であることが公となっているため、F1人生をアストンマーティンで終える可能性がある。そうなれば、アロンソとのコラボ―レーションモデルであるアルピーヌA110は、最初で最後となるはずだ。
限定を32台とした理由は、アロンソのF1での優勝回数に基づいており、32台に備わるリミテッドエディション用プレートには、1台目から32台目までの年代順のナンバーが刻まれ、優勝したサーキット名と年代が刻まれるという。
この貴重な1台を手にすることができたオーナーのなかで、さらに幸運な人は、アロンソのサイン入りレプリカレーシングヘルメットがプレゼントされるという。
現時点では、ベースとなる「A110 R」の価格も公表されておらず、受注開始を今年11月末を予定していることだけが明かされている。日本のアルピーヌサイトでも、「A110R フェルナンド・アロンソ」の存在が告知されているので、購入申し込みができることを期待したい。
ただ、日本はアルピーヌのなかで4番目の市場であり、A110Rの発表の舞台に選ばれたのも市場としての期待値の大きさが示されたものだ。ぜひ、アロンソのヘルメットとともに、日本のファンが手にして欲しいものだ。
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