■スポーツグレードをラインアップ!?
もうひとつ注目されるのはパワートレーン。
初代と2代目には直3、1L、NAエンジン以外に直4、1.3L、NAも用意されていたものの、現行型では1L、NAのみの設定に。このクラスでは排気量の大きいモデルは販売比率が大きくなかったということだろう。
また、パッソは歴代でスポーツグレードが設定されたことがなかった(初代のみ、カスタマイズカーのTRDスポーツMが設定されてはいた)。これに対し、姉妹車のブーンは初代にモータースポーツベースグレードの「X4」に133psの1Lターボを搭載し、レーシーなイメージを持っていた(事実上のブーン先代モデルに当たるストーリアX4は、120psの713ccエンジンを搭載)。
そこで、次期型ではパッソ初のスポーツグレード、GTがいよいよ設定されるという情報を掴んだ。
その心臓部として選ばれるのは、現行トール(タンク/ルーミー/ジャスティ)に採用された直3、1Lターボの1KR-VET型ではなく、新開発の1Lターボが投入されるというから楽しみだ。
GTのエンジンスペックは110ps/20.0kgm程度までチューンアップしてくるとみられる。軽量なAセグモデルには充分なパワーとトルクと言えるだろう。これが次期型パッソ/ブーン、ふたつ目の「スモールカー革命」となる。
パッソGTのターゲットはVW up! GTIで、日本では600台限定販売で即完売となった人気モデル。直3、1Lの直噴ターボは116ps/20.4kgmを誇ったが、パッソGTはまさにその好敵手として立ちはだかる。
VWにはスポーツモデルもCセグのゴルフGTI、BセグのポロGTI、Aセグのup! GTIとホットハッチがずらりと揃うが、トヨタもこれに対抗するラインナップをカローラスポーツ、次期型ヤリス、次期型パッソで揃えて対峙することになる。
今度のパッソ/ブーン、スモールカー革命を巻き起こすモデルになりそうだ。
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