2019年最大の注目車といわれている「マツダ3」。アクセラの後継車として昨年11月のロサンゼルスショーで世界初公開され、今年春~夏には日本市場で正式発表する、と言われていた。
そのマツダ3が、来月早々にも予約受注を開始するという。予想よりかなり早いデビューだ。
焦点はふたつ。車名は本当に(「アクセラ」をやめて)世界統一車名となる「マツダ3」になるのか。そして量産技術としては世界初となる圧縮点火式ガソリンエンジン「SKYACTIV-X」はこのクルマのデビュー時からラインアップに加わるのか。
本記事では、この2点がほぼ明らかになった。
また、マツダは今年、この「マツダ3」のほかにもう一台、新型SUVの発表を用意しているという。この件についても現時点での最新情報が判明。
新型車のスクープ情報満載だった今回の取材結果を、流通ジャーナリストの遠藤徹氏がレポートしてくれた。
文:遠藤徹
■全国のマツダ販売店で3月早々から予約開始
マツダディーラー各店に、新型車情報が入っている。
アクセラの後継モデルである「マツダ3」が2019年3月6日から予約受注を開始する方向でスケジュール調整をしているようだ。
ポイントとなる車名は「マツダ3」が濃厚となっており、「アクセラ」という車名は廃止となるもよう。
日本仕様の写真のみティザー発表を先行して、それと同時に各販売店で予約受注を受け付け、正式発表は3月下旬、6月発売する見込み。
5ドアハッチバックの「スポーツ」と4ドアの「セダン」の2ボディ構成で、FF、4WD、6ATの組み合わせとなる。
■注目の新技術は秋に追加設定
搭載するパワーユニットは、発表当初は純ガソリン仕様が1.5、2Lの2タイプ、ディーゼルは1.8Lが用意される。
次世代環境技術を採用した(世界初の量産型圧縮着火式ガソリンエンジン)「SKYACTIV-X」(2Lガソリン+モーターのマイルドハイブリッドユニット)は、2019年10月頃に遅れて追加設定する見込みである。
首都圏にあるマツダ店では予約受注に当たって3万円の申し込み金と30万円の前金の受領で契約書を策定、6月の正式発売以降、優先的に納車手続きに入ることにしているという。
従来モデルのアクセラはすでに生産を終了し、各販売店では在庫一掃セールに入っている。2月いっぱいの生産を多少早めたようだ。
在庫は次第に限られるようになっており、グレード、ボディカラー、オプションパーツは希望通りに選びにくい状況にある。あればナビ、ETCつきだと35万円以上の値引きが可能となっている。
■マツダの新世代を象徴するモデルとなる
新型マツダ3のエクステリアデザインは上級モデルのアテンザを想わせる洗練されたプロポーションを強調、ハイクオリティな作り込みが世界中で話題になっている。
新型マツダ3の4WD車は当面1.8Lクリーンディーゼルのみの設定になると思われる。
車両本体価格はクオリティアップ、安全対策強化などのコスト高で現行型アクセラの約10万円の値上げになる見込み。
SKYACTIV-X車は2Lガソリン車に比べて20万円程度のアップが予想される。
これによって月販3000台以上をコンスタントに販売し、デミオに次ぐ量販戦略モデルとしての育成を目指す構えである。
コメント
コメントの使い方