■静かになった排気系もRモードならレーシングサウンド
首都高湾岸線からアクアラインを通って千葉方面に。
市街地走行レベルでもRモードにしなければ街ゆく人々の鼓膜を不快にさせることもない。高速移動中に感じたのは、とにかく排気音が静かなこと。しかも乗り心地がスムーズで高速クルージングはとても楽ちん。
ダンパーのコンフォートモードは必要ないくらいにノーマルモードでも内臓を叩くような角張った突き上げがない。バネレートやダンパーなどのデバイスに変更はないが、マネージメントするECU等がアップグレードされたようだ。
ではGT-Rにふさわしい走りを試そう。まずはノーマルモードでちょっとした市街地から筆者がテストコースにしているワインディングを走る。
市街地の走りもサスペンションの動きがスムーズなのでストレスがない。路面の凹凸に反応した時のホイールトラベルがとても自然。それでいてオーバーシュートしないからボディがフラット。
ではRモードを試そう。どうしてもチェックしたかったのがRモード全開での排気音。さすがにRモードではかなりいい感じでGT-Rの音が戻ってくる。ちょっと安心! 逆にこれまでよりもジェットタービンのようで勇ましい。アクセルをオフした時のアフターファイヤーの音も健在。レーシーさも押さえている。
次はハンドリングだ。サスペンションの動きがよくなっているのと、ボディ剛性も上がっているように感じる。ステアリングスピード(ステアリングを動かす速度)の強弱に合わせてフロントサスがスムーズにストロークする。
わざとアンダーステア気味にコーナーに飛び込んで、深い操舵から一気にアクセルを踏み込んでフルパワーをかけた時、リアがスライドを起こすのだが、この時のスライドそのものがとてもトラクションがあるので安定して右足でコントロールできる。
ピーキーさがなくなってわかりやすいしコントローラブルだ。こんな超ハイパワーなのに。
GT-R MY24、は排気音だけでなく、ハンドリングも大人に仕上がっている。
●日産 GT-R Premium edition T-spec主要諸元
・全長×全幅×全高:4710×1895×1370mm
・ホイールベース:2780mm
・車重:1760kg
・エンジン:V6DOHCツインターボ
・総排気量:3799cc
・最高出力:570ps/6800rpm
・最大トルク:65.0kgm/3300-5800rpm
・WLTCモード燃費:7.8km/L
・タイヤサイズ:(F)255/40ZRF20 (R)285/35ZRF20
・価格:1896万700円
●日産 GT-R 価格
・Pure edition:1375万円
・Black edition:1535万500円
・Premium edition:1484万100円
・Premium edition T-spec:1896万700円
・Track edition engineered by NISMO:1765万600円
・Track edition engineered by NISMO T-spec:2138万700円
・NISMO:2865万600円
・NISMO Special edition:2915万円
コメント
コメントの使い方