「アンダー200万円」ハイラックス日本濃厚!! まさかのダブルキャブも??  試乗から見えた完成度の高さ 

■ランクルに通じるシンプルで気持ちのいい走り

飾り気がないぶん、飽きもこないインテリア。ATは6速でステアリングは太めで安心感がある
飾り気がないぶん、飽きもこないインテリア。ATは6速でステアリングは太めで安心感がある

 エンジンは3タイプ。ガソリンが2Lと2.7L、ディーゼルが2.4Lターボがあり、今回は2.7Lガソリンの6ATと2.4Lディーゼルターボの6ATに試乗した。

 トラックらしい鉄板といったドアを開けると意外やインテリアは今どきのSUV風で、オレンジのアクセントが効いている。タコメーターはなくスピードメーターは200km/hスケール。エアコンはあるがダイヤル式で、ウインドウの開閉は手回し、暑いタイでは飲料水が欠かせず、大型のペットボトルが入るようドリンクホルダーも一回り大きい。

 まずは最高出力150馬力、最大トルク40.8kgmのディーゼルターボから発進させる。中途半端に遮音はされず豪快に加速していく。2速から3速の低速トルクが特に強力で6ATはマニュアルモードがあり、変速ショックはそれなりにあるが、ひと世代前のランクルにも通じるクルマを操っている楽しさがある。

 ハンドリングもシャープではないが、1トンのバラスト(重し)を荷台に積んでいることを考えるとむしろ安定感がある。

 最高出力166馬力、最大トルク25.0kgmの2.7Lガソリンに乗り換える。さすがに吹け上りはディーゼルよりずっとよく、マニュアルモードを使っての加速も一段上だが、80km/hくらいの巡行や発進時のレスポンスでは大きな差は感じず、やはりこのクルマにはディーゼルのほうがマッチしているようだ。ただし、2Lガソリン(139馬力、18.7kgm)には5MTモデルが用意されるというから、今回は試乗できなかったが気になるモデルだ。

 価格は日本円にして188万円(2Lガソリン)から236万円(2.4Lディーゼル、各1バーツ4.1円換算)ほどというから、今後円高が進めば日本に導入されてもリーズナブルな価格で手に入りそうだ。すでにキャンピング仕様、キッチンカー仕様などさまざまな架装モデルが発表されていて、バリエーションが楽しめることもハイラックス・チャンプの魅力。

 2人乗りがちょっと……とか、ピックアップは……という人にはダブルキャブモデルやキャノピーモデルなどさまざまなモデルが計画されているようで、日本導入を楽しみに待ちたい。

【ハイラックス・チャンプ2.4ディーゼルターボ(ショートホイールベース)主要諸元】
全長×全幅×全高=4970×1785×1735mm WB=2750mm エンジン=直4、DOHC2393cターボ 最高出力=150ps/3400rpm 最大トルク=40.8kgm/1600~2000rpmトランスミッション=6AT サスペンション=前ダブルウィッシュボーン 後リーフスプリング 最小回転半径=4.9m 価格=236万5000円(現地価格57万7000バーツ)

【画像ギャラリー】ハイラックスも原点回帰!!! 圧巻の実用性のハイラックスチャンプを見る(9枚)画像ギャラリー

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