ジャパンモビリティショー(以下JMS)でも公開され、注目を浴びたIMVゼロ、タイでの車名ハイラックス・チャンプに緊急試乗!! エントリーグレードは190万弱というから安い! 日本導入が決定的な新型ピックアップは可能性にあふれていた。
文/写真:ベストカーWeb編集部
【画像ギャラリー】ハイラックスも原点回帰!!! 圧巻の実用性のハイラックスチャンプを見る(9枚)画像ギャラリー■タイの「IMV0」は「ハイラックス・チャンプ」
新興国向けの専用プラットフォームを開発し、仕向け地別に安価で安全なクルマを作っていくIMVプロジェクト。2004年にタイでの新型ピックアップトラック、ハイラックス・ヴィーゴを発売して以来、世界180以上の国と地域に導入され、大成功を収めた。
タイでハイラックスは「国民車」としてお客様の暮らしの大切な基盤となり、国内で累計270万台以上を販売、累計400万台以上を世界各国へ輸出してきた。
その一方でヘビーユーティリティに限らない生活スタイルの変化やハイラックスの価格アップの影響で、一段ライトなハイラックスの必要性が論じられてきた。そのニーズに応えるべく2019年から始まったのがIMV0であり、タイ向けのモデルとして2023年11月に発表されたのがハイラックス・チャンプだ。
こいつに試乗できるとあって勇んでタイのTDEM(トヨタ・ダイハツ・エンジニアリング・マニュファクチャリング)のテストコースに向かった。TDEMはいわゆる開発センターで試作までを行い、生産はハイラックス同様、サムロン工場となる。
さてJMSで見た時よりも、目の前のハイラックス・チャンプは低く、コンパクトに見える。なぜか? JMSに出展されたのは、ロングホイールベースモデルで全長が5300mmのモデルなのに対し、目の前のモデルは4970mmと5mに収まるショートホイールベースモデル。
もちろん長さはあるが、日本で販売されるハイラックスも5300mm超えだから、短く見えるわけだ。全幅も1785mmに収まり、全高の1735mm、最小回転半径4.9mと考え合わせれば日本でもまったく問題なく扱えそうだ。さらに、荷台にタイヤハウスがなくフラットな点が大きな魅力だ。
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