■273っていったい?
今回登場した「メガーヌ ルノー・スポール273」。発表会では展示用のF1マシン、そしてプレゼンテーション時の「ニュルブルクリンクFF市販車最速」という文字が、ルノー・スポールの大きな自信の表れに感じた。
車名の「273」という数字は最大出力の273psを表し、先述のトロフィーRと同じニュル最速スペックの直4ターボエンジンを搭載しているモデルになる。
カタログモデルの「メガーヌ ルノー・スポール273」に加えて、50台限定の同「トロフィーS」も同時発表になった。トロフィーSには以下の装備がつく。
【トロフィーS 専用装備】
- ・左ハンドル(アルカンタラステアリング)
- ・アクラポヴィッチ製チタンマフラー
- ・オーリンズ調整式ダンパー
- ・スピードライン製19インチホイール
- ・レザー・アルカンタラコンビ RECAROシート
サーキットにそのまま持ち込んでも不足のないスペックであるが、シートもトロフィーRのようなフルバケットではないので街乗りも快適にこなす万能性を持っていそう。
■限定台数の壁…
「トロフィーS」がいくらすごいクルマでも50台しか日本で発売されないとなると、これは争奪戦になるのではないだろうか。そこで編集部では「トロフィーS」のパーツを後から購入できないかルノー広報部に問い合わせてみた。
結論からいうと後付けでカタログモデルの「273」を「トロフィーS化」するのは限りなく不可能に近いとのこと。「273」にもフジツボ製のチタンマフラーなどの魅力的なオプションはあるが、どうしてもアクラポヴィッチマフラーがいいというエンスーにはこの知らせは少し辛い。
至宝の直4エンジンとブレンボモノブロックキャリパーなどは共通装備なので、そこまで神経質になる必要はなさそうだが、「どうしてもオーリンズとアクラポヴィッチ!!」という方は、この記事を読んだらその日のうちにルノーディーラーに急いでほしい。
なんせルノー・スポール系の限定車は、毎回完売御礼になっているのだから。
■価格とスペック
カタログモデルの「ルノー・スポール 273」は399万円、50台限定の「トロフィーS」は456万円。10月5日(水)から発売開始になっている。
発表会で繰り返しアナウンスがあったのが全国22店舗のルノー・スポールスペシャリストディーラーについて。
常にルノー・スポールモデルに試乗が可能など、厳しい条件をクリアしたディーラーのみが認定される。フランス本国が指定するトレーニングを受けたスペシャリストが在籍しているとのことで、せっかくの「ルノー・スポール」を味わうならスペシャリストディーラーに足を運んでみるのはいかがだろう?
ルノー ルーテシア ルノー・スポール 273主要諸元(カッコ内トロフィーS)
- 全長×全幅×全高:4320×1850×1435mm
- ホイールベース:2640mm
- 車両重量:1420kg
- 駆動方式:前輪駆動(FF)
- ステアリング 位置:右(左)
- 乗車定員:5名
- エンジン種類:直列4気筒DOHC 16バルブターボ
- 最高出力:273ps/5500rpm
- 最大トルク:36.7kg-m/3000rpm
- トランスミッション:6速MT
- タイヤサイズ(前後):235/40ZR18(235/35R19)
- 車両本体価格(税込み):399万円 (456万円)



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