■ユーティリティでCX-3を上回る
サイズ的にCX-3と近いことで、キャラクターのカブりが懸念される。
確かに扱いやすくスタイリッシュなSUVという点では性格が似ているともいえるが、実用性の面から話をすればCX-30はCX-3を大きく凌駕している。
前席はCX-5同等の乗員間距離を実現して窮屈感のない快適性を提供。
CX-3ではスタイルを優先して犠牲となった後席居住性も、前後席間で+26mm、ヘッドスペースで+20mm、フロアも20mm下げたことで、180cm級の大人が前席に座った状態で後席にも同じく180cm級の大人が余裕を持って座ることが可能となった。
ラゲッジユーティリティに関しても優秀だ。大型ベビーカーと旅行用バッグなどを同時に収納できる430Lの荷室容量と、最大1020mmの開口幅を確保。地面からラゲッジ開口部下端までの高さを731mmとすることで積載性を高めた。
さらに電動でリアゲートを開閉できる「パワーリフトゲート」を最廉価グレードである20S以外に標準装備とするなど、使う人の側に立った使い勝手のよさを実現している。
マツダの最新SUV、CX-30はスキのないクルマだ。大人4人が乗った状態でのあらゆる使用において、不満が出ることはないだろう。
あとは10月24日から買えるガソリンおよびディーゼルエンジンから選ぶか、登場時期が来年1月以降となっているSKYACTIV-Xを選ぶか、だ。そこはぜひとも大いに頭を悩ませてほしいポイントだ。
■対角線スタックにキク! 新開発! 「オフロード・トラクション・アシスト」
CX-30に採用された新技術「オフロード・トラクション・アシスト」。
これは悪路でスタックした場合にも、i-ACTIV AWDとトラクションコントロールとの協調制御により、接地輪への駆動力伝達を最大化することで、スムーズな脱出を実現するというもの。
スイッチはステアリングコラム右下にあるので、いざという時は頼りにしよう。CX-30は悪路もかなり頑張ってくれる。頼りになるSUVだ。
■CX-30 価格リスト
■CX-30 主要諸元
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