【マツダ 新SUV戦略のド本命!?】 CX-3 CX-5とどう違う!? CX-30堂々登場!!!

■ユーティリティでCX-3を上回る

 サイズ的にCX-3と近いことで、キャラクターのカブりが懸念される。

 確かに扱いやすくスタイリッシュなSUVという点では性格が似ているともいえるが、実用性の面から話をすればCX-30はCX-3を大きく凌駕している。

 前席はCX-5同等の乗員間距離を実現して窮屈感のない快適性を提供。

ドライバーを中心にメーターや操作機器を左右対称に配置したインパネ。幅広のセンターアームレストにも注目だ

 CX-3ではスタイルを優先して犠牲となった後席居住性も、前後席間で+26mm、ヘッドスペースで+20mm、フロアも20mm下げたことで、180cm級の大人が前席に座った状態で後席にも同じく180cm級の大人が余裕を持って座ることが可能となった。

CX-3に比べると快適性が大きく向上した後席。写真ではわかりづらいが、特に頭上スペースに余裕が生まれたのが大きい。中央席の背もたれ部には引き出し式のセンターアームレストが備わる

 ラゲッジユーティリティに関しても優秀だ。大型ベビーカーと旅行用バッグなどを同時に収納できる430Lの荷室容量と、最大1020mmの開口幅を確保。地面からラゲッジ開口部下端までの高さを731mmとすることで積載性を高めた。

 さらに電動でリアゲートを開閉できる「パワーリフトゲート」を最廉価グレードである20S以外に標準装備とするなど、使う人の側に立った使い勝手のよさを実現している。

欧米で使われるグローバルサイズのベビーカーも飲み込むラゲッジ。67~70Lのスーツケースなら2つを余裕で積み込める。ラゲッジ部最下端までの高さ=731mmは、CX-3より50mm以上、CX-5より10mm低い

 マツダの最新SUV、CX-30はスキのないクルマだ。大人4人が乗った状態でのあらゆる使用において、不満が出ることはないだろう。

 あとは10月24日から買えるガソリンおよびディーゼルエンジンから選ぶか、登場時期が来年1月以降となっているSKYACTIV-Xを選ぶか、だ。そこはぜひとも大いに頭を悩ませてほしいポイントだ。

CX-30開発主査の佐賀尚人氏。これまでトリビュートやCX-7の開発にかかわり、2017年からは商品本部でCX-30を担当

■対角線スタックにキク! 新開発! 「オフロード・トラクション・アシスト」

 CX-30に採用された新技術「オフロード・トラクション・アシスト」。

 これは悪路でスタックした場合にも、i-ACTIV AWDとトラクションコントロールとの協調制御により、接地輪への駆動力伝達を最大化することで、スムーズな脱出を実現するというもの。

左から2番目が新技術「オフロード・トラクション・アシスト」のスイッチ

 スイッチはステアリングコラム右下にあるので、いざという時は頼りにしよう。CX-30は悪路もかなり頑張ってくれる。頼りになるSUVだ。

■CX-30 価格リスト

■CX-30 主要諸元

【画像ギャラリー】マツダ期待の新鋭「CX-30」の姿をギャラリーでチェック!!!

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