「9年モデルチェンジなし」でもマーチは継続販売中! 最大のネックは?
もうひとつは現行モデル発売後9年以上もフルモデルチェンジしないで放置し、商品力が落ちていることが上げられる。
最近のクルマは安全対策として自動ブレーキが付き、これが必須デバイスになっているが、現行マーチにはこれを装備していない。
今のマーチの最大の売りは価格の安さだ。車両本体価格は115万1280~176万1480円となっている。これは軽自動車のハイトワゴンやスーパースペースワゴンよりも安い。値引き幅も大きいからさらに買い得になる。
フルモデルチェンジし、自動ブレーキなどの安全対策をしてもまだ格安さを維持できると思われる。このため現行モデルでは法人向けが比較的多く売れている状況にある。今現在は普通に継続販売され、車種整理も実施していない。
国内にプールされている在庫がかなりあり、こちらを選ぶと1ヶ月以内で納車が可能になる。国内在庫を売り切り、タイの現地からの出荷分を改めて申し込むようにすると2ヶ月程度かかる状況にある。
日産販売現場の証言「新型の予定は聞いていない」
【証言:1 首都圏日産店営業担当者】
最近、マーチは2ヶ月に1台くらいしか売れていない。それも多くが法人向けとなっている。価格が軽自動車よりも安く、運転操作性がしっかりしているので、業務用には向いているとの評価のためと思われる。
一般にはほとんど売れない状況になっているのは、自動ブレーキなどの安全装置がついておらず、お客さんは不安になっているせいもある。
他の日産車並みに安全パッケージを装着すれば売れるようになるはずだ。フルモデルチェンジし最近のニーズに合わせて新型車を発売することを期待している。
【証言2:首都圏日産プリンス店営業担当者】
現行マーチはまだ普通に販売を継続している状況にある。
メーカーのモータープールにある売れ筋車であれば1ヶ月、改めて現地に発注をかけるグレードであれば2ヶ月かかる。
他のコンパクト量販モデルに装備されている自動ブレーキなど安全装置がついていないので売りにくい。必要なお客さんには軽自動車やノートを進めている。
モデルチェンジの予定も聞いていないので、もしかしたら日本仕様はこのモデル限りで生産中止になるのかも知れない。
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