グランエースはアルファードと何が違う!?2019年12月16日販売開始!!

2×4の8人乗りもラインナップ

 Gは2人掛けの4列シートを装着して、乗車定員を8名にした。アルファード&ヴェルファイアなどの8人乗りは、1列目が2人掛け、2/3列目を3人掛けにして乗車定員を8名にしたが、グランエースは4列のシートを備えることが特徴だ。

 Gのシート配列を見ると、2列目はプレミアムと同じエグゼクティブパワーシートで、3列目はアルファード&ヴェルファイアのリラックスキャプテンシートに準じたセパレートシートになる。

セカンドグレードのGは2×4列の8人乗り仕様となる。4列しよとするために3列目、4列目は若干簡素化されたシートとなるが使い勝手はいい

 最後部の4列目はシンプルな造りだが、座面を持ち上げて前方にスライドさせ、荷室面積を拡大できる。プレミアムは最後部の3列目もエグゼクティブパワーシートだから、畳んで荷室を広げることはできず、使い勝手に違いが見られる。

 なおGには4列のシートが備わるが、車内の広さはプレミアムと同じだ。Gではシートが1列増えるぶんだけ、1名分の足元空間は狭まる。

商用車ベースだが豪華なインパネ

 インパネの基本レイアウトは、商用車の海外版ハイエースと同じだが、装飾類の見栄えは大幅に違う。グランエースではドアトリムなどに合成皮革を使い、サテンメッキの装飾も豊富に装着して質感を高めた。

アルファード/ヴェルファイアをも凌駕するレベルの豪華さを誇るグランエースのインパネ周り。計器類も整然と配置され操作性もよさそう

 インパネ中央のパネルには傾斜が付けられ、操作性を向上させている。ストレートに動かすATレバーも使いやすく、自発光式オプティトロンメーターも見やすい。メーターフードには表皮を巻いて、糸を使う本物のステッチ(縫い目)をあしらった。ステアリングホイールも本革巻きで、部分的に木目調となる。

 このほか車内にはLEDを使った読書灯や各種イルミネーションが豊富に備わり、空調は前後席ともにオートエアコンが装着される。インパネには8インチのディスプレイオーディオ、DCM(専用通信機能)などが備わる。

安全装備で快適ドライブ

 安全装備も充実させた。衝突被害軽減ブレーキ(緊急自動ブレーキ)は、センサーにミリ波レーダーと単眼カメラを併用して、歩行者、自転車、車両を検知できる。後方の並走車両などを知らせるブラインドスポットモニター、後退時の事故を防ぐリヤクロストラフィックオートブレーキなども標準装着した。

 運転支援機能では、車間距離を自動調節できるレーダークルーズコントロールなども備わり、長距離を移動する時も快適だ。

現代のクルマとして安全装備は当然充実しているが、ロングボディということでリアカメラの映像をミラーに移してくれる便利機能は重宝するはず

アルファードと比べて高いのか?

 価格は前述のように3列シートで6人乗りのプレミアムが650万円、4列シートで8人乗りのGが620万円になる。両グレードの違いはシートと一部の装飾で、基本的な装備は共通だ。

 プレミアムは乗車定員が6名だから、Gに比べてシートは2名分少ないが、各部を電動調節できるエグゼクティブパワーシートを4名分装着した(Gは2名分)。そのために価格が高まったが、30万円の上乗せは開きが少々大きい。プレミアムは粗利を多めに含んでいるだろう。

アルファード/ヴェルファイアのトップググレードの3.5Lエグゼクティブラウンジは2列目にエグゼクティブパワーシートを装着する超豪華版で、グランエースよりも高価

 ちなみにアルファード&ヴェルファイアにエグゼクティブパワーシート(2列目のみ)を装着して、レクサスGSなどと同じV型6気筒3.5Lエンジンを搭載した上級グレードGF&VLは532万4000円だ。これに比べてグランエースは90~120万円高い。

 アルファード&ヴェルファイアの最上級に位置するエグゼクティブラウンジは、さらに豪華なエグゼクティブパワーシートを備え、TコネクトSDナビ+JBLプレミアムサウンドシステム(オプション価格は70万4000円)、12.1型リヤシートエンターテインメントシステム(18万7000円)なども標準装着して、3.5Lエンジン搭載車が715万8800円になる。

 つまりアルファード&ヴェルファイア・エグゼクティブラウンジから上級のオーディオ&ナビのオプション価格を差し引くと、グランエースとほぼ同じ価格になる。

Lクラスミニバンで圧倒的な人気を誇るアルファード。豪華&広い快適空間とともに押し出しの強いフロントマスクが好評。トヨタではグランエースの月販目標台数は公表していないが、アルファードの販売に影響は与えないと思われる

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