「BEVは偶数、エンジン車は奇数」の名前を付けるとしていたアウディが、このルールをわずか1年半で撤回した。新ルールをもっとも早く採用するのはA6。これまでA7になると予想されていたが、ガソリン車も従来のA6で3月4日にデビューする。ややこしいぞアウディ!
文:ベストカーWeb編集部/写真:アウディ
昔のルールに戻します!
2月3日、ドイツのアウディが1枚のリリースを出した。
「今後、グローバルな英数字モデル名は、1 つ以上の文字と 1 つの数字で構成されます。文字 A と Q は、引き続き低床車両と高床車両を区別するために使用されます。数字 (現在 1 から 8) は、パワートレインの種類に関係なく、明確な分類を可能にします。その結果、モデル番号の偶数と奇数に応じて異なるドライブトレイン技術を区別していた従来の方法は適用されなくなります」
一文の最後に注目してほしい。アウディは2023年夏に命名規則を決め、「これからはBEVには偶数、ICE(内燃機関)には奇数の名前を付けるからね」とアナウンスしていた。ところがたった1年半で、この規則を撤回するというのだ。
新しい命名ルールは以下のようになるという。
「サイズとポジションにより、BEVモデルと内燃機関車は同じ文字と数字の組み合わせを使います。ポートフォリオ内のモデルとバリエーション間の必要な区別は、ボディスタイル (例: Avant、Sedan、Sportback) と、すでに確立されているパワートレインコード(例: e-tron、TFSI e、TFSI、TDI) を使用して行われます」
つまり2023年夏以前の命名ルールに戻るということだ。BEVとICEを同じ名称で売り分けるという点ではBMWに近い。
【画像ギャラリー】銀座での公開も終わっちゃった新型A5アバントのお姿をもう一度見て~!!(50枚)画像ギャラリーまもなく登場するA5はこの名前で発売!
なお日本でも今春にデビューするとされるA5(旧称A4)については新ルールが適用されず、A5のまま販売される予定だ。この新ルールを採用するクルマは、次期A6が最初になるという。
「この命名法を使用する最初の新モデルは、内燃エンジンを搭載したアウディ A6 です。フルサイズ セグメントにおける同ブランドの長く成功した歴史を象徴するモデルで、3 月 4 日に世界公開されます」
A6はすでにBEVモデルがe-tronとしてデビューしているので、ほぼこのボディに準じた内燃機関車が登場するのだろう。e-tronについてはスポーツバックとアバント(ステーションワゴン)があるが、ICE車にノッチバックセダンの設定があるのかどうかは未定だ。
改めて考えてみても、パワートレインによって偶数、奇数を使い分けるという命名法は、従来の車名が焼き付いているユーザーにとっては混乱のもとでしかなかった。昔の名前に戻って、アウディがさらなる快進撃を遂げることに期待したい。
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