■ROUND 08/ルノー メガーヌR.S.トロフィー VS ホンダ シビック タイプR
VS
●ニュルFF最速をかけて争う超っ速ハッチバックの2台。買うならドッチ?
〈判定人/木下 隆之〉
ベストカー編集部も悩ましい質問を突きつけてきますね。というのも、シビックタイプRとメガーヌR.S.トロフィーは、志も性能も近似しているからだ。
その象徴が、ニュルブルクリンクでのFF最速をかけたバトルであろう。シビックタイプRが7分43秒の記録を出せば、ルノーはトロフィーの軽量版であるトロフィーRで7分40秒のタイムを叩き出す。
エンジンはシビックが2Lターボで320ps、メガーヌR.S.トロフィーが1.8Lターボで300psだ。
いずれ劣らぬ性能を誇るこの2台。どちらを選ぶべきか。
僕はシビックタイプRを推薦しようと思う。
というのは、メガーヌR.S.は獰猛さが抑えられ、乗り手を選ばないのに対してシビックは激しい。言葉を変えれば、刺激に満ちあふれているのだ。
どうせ激辛マシンを選ぶなら、より激しいほうが満足感は高いだろう。なのでシビックタイプRをお薦めする。
◎結論!
刺激に満ちたシビックタイプRで大満足。ただ、そろそろ生産終了なのでご注意を(いずれ復活しますけど)!
■ROUND 09/日産 スカイライン400R VS トヨタ スープラRZ
VS
●キャラは違えど、同じ3Lターボ&AT同士。迷うっちゃー、迷う?
〈判定人/木下 隆之〉
まったくキャラが違うからなぁ。迷う対象じゃない。できれば、スカイライン400RとスープラRZの複数所有が理想的だ。だが、あえて選ぶとするのなら、400Rをオススメしたい。
なぜならば、スープラはいわば古典的なフィーリングである。限界域の挙動が神経質であり、コントロールを楽しむのも難しい。せっかくのFRスポーツなのに、その領域では背を向ける。本末転倒だ。
一方の400Rは、極めて現代的に整っている。パワー感は充分だし、そのパワーを持て余すことがない。楽しめる。理に適っている。乗り手を選ばないからね。
◎結論!
限界域の挙動が神経質なスープラより、パワーを持て余さない400Rをオススメする!
■ROUND 10/トヨタ スープラSZ VS トヨタ 86GR
VS
●実は価格も意外に近い2LFRスポーツ同士対決! 迷って当然?
〈判定人/国沢光宏〉
普通のクルマ好きから相談されたら瞬時も迷うことなく「スープラ」と答える。
86GR、とってもよいクルマながら「付加価値分」のコスパに普遍性なし。つまり86大好きな人なら内容的に納得できる金額だろうけれど、そうじゃなければ理解できない、ということであります。
絶対的なパフォーマンスだってベースになった86から“ほぼ”進化していない。お金に余裕あり、なおかつ味のよさを追求したい人向けです。
スープラSZは誰でもわかるコスパだ。BMWの2Lターボ積んだスポーツモデルが500万円切りで買えるならお買い得感すらあります。
◎結論!
86が大好きなら86GRもありだけど、普通に考えるとスープラSZがオススメです。
■ROUND 11/レクサス LS(MC後) VS ベンツ Sクラス
VS
●マイナーチェンジで乗り味が向上したレクサスLSはSクラスに勝てるか?
〈判定人/清水草一〉
これはメルセデスSクラスだすね。それも直6ディーゼル搭載のS400diお値段は後輪駆動なら1215万円と意外と高くない。値引きを含めるとヘタすりゃLSより安いかも。
そのうえで、メルセデスの直6ディーゼルは珠玉の内燃機関だ。とろけるようなスムーズネスとあふれ出るトルク。そして驚くべき低燃費!
まさに「どこまででも走って行ける」感満点! 後席でふんぞり返るのもいいけど、ぜひステアリングを握りたい。
レクサスLSもマイチェンで素晴らしくいいクルマになったけど、自分も運転するなら、やっぱりSクラスかな。
◎結論!
LSも素晴らしくよくなった。でもSクラスは自分で運転してもイイ。ベンツの壁は高いのだ。
* * *
以上、最近登場したモデルを中心に沸き上がる「二者択一」問題に答えを出してみた。おそらく読者の皆様の悩みもスッキリ解消したことであろう。
もし、「オレの二者択一は違うんだよォォォ」という方がいたら、ぜひ声を上げてほしい。次回で扱うことができるかもしれない。
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