「これまで、EF2、AE101、N15、NA6と乗り継いで、イマはDC2R96とAP1を所持してます」
「私はF15とE36M3の2台です。これまではE30 318MT、E30 325MTとE30ばかりでしたケド(照)」
こんな会話、普通の人であればまずわからない……というか、多分ひいてる。普通じゃ理解できないですしね。書いてて企画担当もややイラついています。
なんで一部のクルマ好きはクルマを型式で呼びたがるのか? 自動車評論家の永田恵一氏に尋ねたところ「世代を重ねたクルマをいちいち○○年の××って説明するのが面倒だからじゃない?」との答えが返ってきた。
クルマに興味のない人にクルマを型式で呼ぶのは避けるべきだろうが、クルマ好きとしては型式を覚えて会話についていきたいところ。
ただ全部覚えるのは大変……ということで、永田氏によくクルマ好きが通称を型式で話すクルマで、覚えておくといい12台を教えてもらった。呼び方は諸説あるが、まずはここから勉強していこう。
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※本稿は2019年12月のものです
文:永田恵一・ベストカー編集部/写真:ベストカー編集部
初出:『ベストカー』 2020年1月10日号
■マツダ ロードスター(ND)
ロードスターは30年で4世代とモデルは多くないが、伝統あるスポーツカーだけにクルマ好きなら型式がわからないのはちょっとマズイ。
型式はNA、NB、NC、NDと単純で、そのあとに排気量やルーフなどを示す数字とアルファベットが続く。
■日産 シルビア(S14・14シルビア)
絶版車ながらドリフトのベース車などにいまだ絶大な人気のシルビアは型式で呼ばれる筆頭車種だ。
「S+数字2桁(12/13/14/15)」となった4代目モデル以前は1970年代以前の日産の型式命名規則のため、初代はCSP311、2代目はS10、3代目はS110だった。
■マツダ RX-7(FD3S・FD)
ロータリーエンジンを搭載するRX-7。マツダのFRスポーツカー用プラットフォームを表す「F」の後に英数字が3桁続く。
代表的なのは2代目クーペ(FC3S)と3代目クーペ(FD3S)。初代はSA22Cというまったく違う型式だった。
■日産 フェアレディZ(Z34)
フェアレディZは型式も覚えやすいので頭に入れておきたい。先頭にフェアレディZを表すZ+数字2桁(31/32/33/34)と、世代ごとに進む。
なお、初代モデルは「S30」、2代目モデルは「S130」という型式だった。
■ホンダ シビック(FK8)
シビックも長い伝統とスポーツモデルがあるため型式で呼びたい。
4代目から7代目は「E+英字1字」、8代目モデルからは「F+英字1字(8代目/FB、9代目FC/FK)」となった。
現行のシビックTYPE Rは「FK8」と呼ばれる。
■トヨタ スープラ(DB・A90 *通称)
スープラは前身となる日本名セリカXXから先代の2代目スープラまでは初代XXのA40/50からA80と進んでおり、特に初代と2代目スープラがA70、A80と呼ばれることが多い。
復活した現行3代目スープラはA90かと思いきや、BMW製なので型式はDBだ。
■トヨタ ランドクルーザー(J200・ランクル200)
プラドでないランドクルーザーは当たり前のように型式で呼ばれるので押さえておきたい。
ランドクルーザーを表す「J+数字」で、先代から100、200(現行)と百の位が進む。先々代以前は2桁の数字だった(20、40、55/56、60、70、80。初代のみBJ/FJ)。
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