雨も雪もなんのその! 最新のオールシーズンタイヤ「シンクロウェザー」の革命はいかに【PR】

雨も雪もなんのその! 最新のオールシーズンタイヤ「シンクロウェザー」の革命はいかに

 ダンロップの進化したオールシーズンタイヤ「シンクロウェザー」が昨年の夏に発表された当初から大絶賛していた国沢氏が徹底インプレッション。実際に試乗して感じたその実力を聞いてみた。

文:国沢光弘/写真:池之平昌信

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ドライ&ウェットでもサマータイヤ顔負け

楽しみにしていたシンクロウェザーを実走
楽しみにしていたシンクロウェザーを実走

 興味は100%だったものの、なかなか試す機会が無かったダンロップのシンクロウエザーの味見をしてみた。考えてみたら冬にしか履けないスタッドレスタイヤを夏場に買う人って少ない、オールシーズンタイヤであれば1年中「どうしようか?」と考えている人がいる。

 何を隠そう私もそうで、フェアレディのタイヤ交換しようと思っているのだった。シンクロウエザーも候補です。  このタイヤの面白いところは「一世代前のスタッドレスタイヤと同等の性能を持ちながらドライ路面で夏タイヤ並の性能持つ」こととされている。

 私の場合、それよりもウエットのグリップに優れているという点がツボだったりする。というのも一般道だとタイヤ性能の100%を引き出すことなど無い。けれどウエットなら緊急回避操作などで限界を超えることだってあるからだ。

路面状況に合わせてくれるタイヤ

幅広い路面を制覇しているオールシーズンタイヤ「シンクロウェザー」
幅広い路面を制覇しているオールシーズンタイヤ「シンクロウェザー」

 ラリーに出場すると、当たり前のことながらドライでもウエットでも攻める。同じくらい攻めた際、コースアウトのリスクが高いのはウエットなのだった。フェレディの標準タイヤ、245/45R18と太いためドライグリップは十分過ぎる。スポーツカーとしてなら良い。

 されど私のようにGTカーとして乗りたい場合、むしろウエットや冷えた路面で安定した走りをしたいところ。 幸い試乗車はアウディTTのRSだった。最高出力400馬力! ドライ性能が低いタイヤだとステアリングフィールは確実に悪くなる。

 こういった敏感なクルマならタイヤの特長もよく解ります。というか、ダンロップはこんなスポーツモデルに履かせても問題ないと判断した? 相当の自信あるのだろう。スポーツモデルで不満なければ、どんなクルマに履かせても大丈夫かと。

期待値はMAX‼ いざ試乗へ

気持ちのいい天気の中を爽快に走りを楽しむ国沢氏
気持ちのいい天気の中を爽快に走りを楽しむ国沢氏

 長い前置きになったが試乗と行きましょう。今回、街中から高速道路、ワインディングロードなど様々な条件を試してみた。まず一番”お付き合いすることが長い”一般道。冬タイヤの課題は、ステアリングフィールが鈍くなることと、サイプ(細かい刻み)の多いパターンやコンパウンドからくる騒音。

 銘柄により「シャー」とか「ヒョー」みたいな音を出す。車内にも入り込む。  シンクロウエザーもスタッドレスタイヤのようなサイプを持つため音は出るんじゃないかと予想していたが、拍子抜けしましたね。敏感な人なら「違う」と評価するかもしれないけれど、少なくとも私は解らない。

 今流に表現すれば「24年産の米と23年産のコメ」のようなものか。大半の人が食べ比べて「解らない」。ステアリングフィールを含め、夏タイヤと変わらず。

 続いて高速道路。ここでの課題はステアリングフィールです。一般的なスタッドレスタイヤを考えればアイスバーンを重視したトレッドは柔らかい。同じくサイドウォール(タイヤ構造)も柔らかめ。ハンドル切れば「たわみ」が出るから、ステアリングフィールは鈍感になってしまう。

 今回のシンクロウェザーは実際、速度記号も240km/hの『V』か270km/hの『W』。スタッドレスタイヤの大半が160km/hの『Q』なので、構造的に夏タイヤなんだと思う。

 ワインディグロードも試してみたが、これまた夏タイヤとステアリングフィールは同じ。何も説明されずにハンドル握ったら、雪道も走れるタイヤなんて考えもしないだろう。同業者の皆さんに「シンクロウエザーは夏タイヤと変わらないよ」と聞いていたが、ホントですね。ECOタイヤと比べれば転がり抵抗は多いだろうが、普通の夏タイヤなら燃費も同等らしい。  

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