日産セフィーロ(初代)
販売期間:1988~1994年
1988年登場の初代セフィーロは当初は井上陽水氏の「お元気ですか~」のCMの好影響もありよく売れたが、しばらく時間が経つと目立たなくなっており、中古車も安かった。
しかしチューニング雑誌が「初代セフィーロはFRでATからMTへの換装ができて、S13シルビアから流用できるパーツも多いから、チューニングすればR32スカイラインあたりとそれほど変わらないクルマが安くできる」ということをアピールし、中古車価格は急上昇。
さすがに現在は初代セフィーロ自体の流通がほとんどなくなっているが、流通しているクルマは30年落ち近いにも関わらず価格は50万円前後からと安くない。
ホンダエレメント
販売期間:2003~2005年
2003年にアメリカからの輸入車として登場したエレメントは主にアメリカの若者をターゲットにした、ポップな内外装や観音ドアなどを持つ楽しげな雰囲気を持つクルマだ。
このコンセプトは間違えではなくアメリカでは成功したものの、日本人にはわかりにくかったのに加え、価格も約260万円と安くなかったのもあり鳴かず飛ばずであった。
しかし生産終了後に新車が売れなかったため目立つなどの理由で注目され、中古車価格が高騰。現在も15年落ち走行10万kmの中古車が100万円程度と、人気は根強い。
スズキツイン&スバルR1&トヨタiQ
販売期間:2003~2005年(ツイン)、2005~2010年(R1)、2008~2016年(iQ)
スマートフォーツーのようなボディサイズの小さいシティコミューターであるこの3台は、ツインが2003年、R1が2004年、iQが2008年という登場順だ。
3台のキャラクターはツイン:2人乗りでシンプル、R1:小さなリアシートもあってプレミアム、iQ:R1をコンパクトカーにしたイメージというものだった。
新車の時には、「価格の変わらない普通の軽自動車かコンパクトカーの何かと無難で便利」というごもっともな判断をユーザーは下し、3台とも低調だった。
しかし中古車になると「そういったものがなくなると欲しくなる」と人間の習性もあるのか、3台とも初期モデルは安いが、コンディションのいい終盤のモデルになると中古車価格は新車からそれほど落ちていない。
やはり「新車にそういったクルマがない」のは強いということなのだろうか。
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