R34スカイライン、iQ、MR2…絶版後に人気となった国産車10選

日産セフィーロ(初代)

販売期間:1988~1994年

片側2灯プロジェクターヘッドランプ+フォグが特徴の初代セフィーロはスカイライン、ローレルとコンポーネンツを共用するFRセダンだ。中古車を買ってATをMTに換装するのが走り好きの間で人気となり、一時品薄状態が続いた

 1988年登場の初代セフィーロは当初は井上陽水氏の「お元気ですか~」のCMの好影響もありよく売れたが、しばらく時間が経つと目立たなくなっており、中古車も安かった。

 しかしチューニング雑誌が「初代セフィーロはFRでATからMTへの換装ができて、S13シルビアから流用できるパーツも多いから、チューニングすればR32スカイラインあたりとそれほど変わらないクルマが安くできる」ということをアピールし、中古車価格は急上昇。

 さすがに現在は初代セフィーロ自体の流通がほとんどなくなっているが、流通しているクルマは30年落ち近いにも関わらず価格は50万円前後からと安くない。

日産セフィーロの中古車情報

ホンダエレメント

販売期間:2003~2005年

未塗装の樹脂バンパーを装着するタフなイメージのエレメントは全幅が1815mmと今では驚くほど大きくないが、当時は大きすぎた。出る時代が早すぎた1台

 2003年にアメリカからの輸入車として登場したエレメントは主にアメリカの若者をターゲットにした、ポップな内外装や観音ドアなどを持つ楽しげな雰囲気を持つクルマだ。

 このコンセプトは間違えではなくアメリカでは成功したものの、日本人にはわかりにくかったのに加え、価格も約260万円と安くなかったのもあり鳴かず飛ばずであった。

 しかし生産終了後に新車が売れなかったため目立つなどの理由で注目され、中古車価格が高騰。現在も15年落ち走行10万kmの中古車が100万円程度と、人気は根強い。

エレメントは遊び心満点で、その最強の飛び道具が観音開きドアだ。現在中古相場もようやく落ち着いてきたが、絶版後長く高値安定が続いた
ホンダエレメント中古車情報

スズキツイン&スバルR1&トヨタiQ

販売期間:2003~2005年(ツイン)、2005~2010年(R1)、2008~2016年(iQ)

ツインは全長は2735mmのシティコミューターで乗車定員は2名の2シーター。ハイブリッドもラインナップしたが、1台ですべてを賄おうとする日本では苦戦
スズキツインの中古車情報

 スマートフォーツーのようなボディサイズの小さいシティコミューターであるこの3台は、ツインが2003年、R1が2004年、iQが2008年という登場順だ。

 3台のキャラクターはツイン:2人乗りでシンプル、R1:小さなリアシートもあってプレミアム、iQ:R1をコンパクトカーにしたイメージというものだった。

軽自動車規格内でいかに広く、快適にするかを競っているなか、デザイン優先の2ドアボディを採用したのがR1だ。デザインの評価は高かったが、販売面では苦戦
スバルR1の中古車情報

 新車の時には、「価格の変わらない普通の軽自動車かコンパクトカーの何かと無難で便利」というごもっともな判断をユーザーは下し、3台とも低調だった。

 しかし中古車になると「そういったものがなくなると欲しくなる」と人間の習性もあるのか、3台とも初期モデルは安いが、コンディションのいい終盤のモデルになると中古車価格は新車からそれほど落ちていない。

 やはり「新車にそういったクルマがない」のは強いということなのだろうか。

全長2985×全幅1680×全高1500mmという極端に短い全長が最大の特徴のiQ。乗車定員は4名のほか2シーターも追加された。6MTモデルが人気だ
トヨタiQの中古車情報

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