注目の新型SUVもランクイン! 日産世界販売 4~6位
■4位:アルティマ・ティアナ/31万7000台
日本のティアナ、中国と北米のアルティマは、日本車ならトヨタ カムリやホンダ アコードがライバルとなる、実用性重視のFFラージセダンだ。
日本仕様のティアナは、すでに生産を終了しているが、新型のアルティマはここ2年以内にフルモデルチェンジされており、2Lの可変圧縮比ターボエンジン(VCターボ)を搭載するなど、激戦区を戦うモデルだけに力が入っている。
■5位:サニー・ヴァーサセダン・アルメーラ/28万9000台
中国のサニー(現在は一時的にラインナップ落ちしているものと思われる)、北米のヴァーサセダン、東南アジアのアルメーラは、日本でも2016年まで販売された「ラティオ」に相当するコンパクト4ドアセダンだ。
ヴァーサセダンとアルメーラは、2019年にフルモデルチェンジされており、ヴァーサセダンは1.6L・4気筒NAエンジン、アルメーラは1L・3気筒ターボエンジンを搭載するなど、なかなか芸が細かい作り分けがなされている。
■6位:キックス/24万1000台
キックスは、ホンダ ヴェゼルに近いポジションとなる世界各国で生産・販売されるコンパクトSUVである。
コンパクトSUVは世界中で需要が多いだけにキックスの販売も好調だ。また、キックスは2020年央に「e-POWER」を設定するなどの手を加えたうえでジュークの後継車として日本にも導入されることになっている。
前述したように柱となるモデルがほしい日産の国内販売や、日産ファンにとっては待望の存在となるに違いない。
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■7位:フロンティア・ナバラ・NP300/21万6000台
北米、南米、東南アジアなどを中心に販売されるこの3台は、かつてのダットサントラックの後継車、日本車ならトヨタ ハイラックスや三菱 トライトンのライバルとなるミドル級のピックアップトラックだ。
この3台もハイラックスやトライトンと同様にインテリアなどは乗用車的で、乗用車代わりに使っているユーザーも多い。
ハイラックスの意外な好調ぶりを見ると、日本での販売も期待したいモデルだ。
■8位:DFL-TRC/16万台
これは、日産の中国でのパートナーとなる東風汽車と日産の子会社である東風汽車股份のトラックとバスの販売台数だ。
中国のような大国ではトラックとバスと販売台数も日本とは桁が違う。
■9位:ノート・ヴァーサハッチバック/14万2000台
こちらは日本のノートとノートの北米仕様だ(現在、ヴァーサハッチバックはラインナップ落ちしている模様)。
ノートが日本で販売される日産車で唯一10万台以上売れている車種であるところをみると、2020年夏に登場予定の次期型ノートの役割は非常に重要となってくる。
■10位:ムラーノ/10万8000台
レクサス RXなどがライバルとなるラージプレミアムSUVのムラーノは、日本でも2015年まで2代目モデルが販売されていた。
現在は3代目モデルに移行しており、中国、北米を中心に販売されている。
中国向けは2.5Lスーパーチャージャー+モーターのハイブリッドも設定しており、ムラーノは世界的に見れば日産にとってなかなか重要なモデルといえる。
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世界的に売れている日産車は、日本で売れている日産車とは大きく違う顔ぶれだった。
2020年が心機一転の年となる日産には、現在日本で販売されないモデルの日本導入も含めた国内販売の大幅な再構築を行い、日産復活の狼煙を上げてほしいところだ。
(※本稿の各世界販売台数は日産自動車公表値をもとに作成。また、日本国内の数値は日本自動車販売協会連合会のデータをもとにしています)
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