なぜティアナはモデル廃止に追い込まれたのか?
海外では新モデルがアルティマとして、未だに売れ続けているクルマだ。スタイリッシュなエクステリア、美しいインテリア、快適な居住空間、そして走行性能も高く、しかも安い。
しかし、日本市場では全くと言っていいほどに売れていない。その良さは、一度でも乗ればわかってもらえるのだが、際立ったセールスポイントが見当たらないことに加え、セダン需要の縮小も影響している。
そして、これは筆者の予測だが、セダン需要はすべてスカイラインへ譲りたいという思惑が日産にあり、そのためにティアナは、モデル廃止となってしまったのではないだろうか。
まとめ
現在、海外で売られている新型アルティマ(L34型)には、世界初の量産型2リッター直列4気筒可変圧縮比ターボエンジン「VCターボ」が搭載されている。
V6ガソリンエンジンと並ぶ動力性能を発揮しながら、4気筒エンジンと同等の低燃費を実現するこのエンジンには、日産のエンジン技術のすべてが集められた傑作だ。このモデルが、国内市場にいないことは非常に寂しい。
しかし、いま日産には、「走りの良さ」や「先進技術」や「EV技術」ではなく、初代ティアナのような「新たな発想」を持ったクルマが必要ではないだろうか。
初代ティアナが、「走りだけ日産」というイメージを打ち破ったように、日産が、我々を良い意味で裏切ってくれたら、きっと風向きは変わるはずだ。
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