1993年に初代が登場してから31年──スズキの軽ワゴン「ワゴンR」シリーズが、ついに世界累計販売1000万台を達成した。2025年6月までにこの大記録を打ち立て、軽自動車の歴史にまた新たな1ページを刻んだのである。ワゴンRの進化の歩みと、その人気の秘密、そして今後の展望を追ってみる。
文:ベストカーWeb編集部/写真:スズキ
1000万台という快挙! ワゴンRが愛されるワケ
スズキ株式会社は2025年8月4日、ワゴンRシリーズの世界累計販売が1000万台を突破したと発表した。1993年9月に初代がデビューしてから31年9カ月での到達である。
ワゴンRは、セミボンネットスタイルを採用した軽ワゴンとして誕生。快適性をとことん追求した設計が功を奏し、日本国内はもちろん世界中で高評価を獲得してきた。
現在は「6代目ワゴンR」「ワゴンRスマイル」、さらにインド仕様の「ワゴンR」が各市場で展開されている。販売国はなんと75カ国。まさにスズキを象徴するグローバルモデルに成長したのである。
世界で磨かれた技術、多様な展開が人気を後押し
ワゴンRは日本からの輸出だけでなく、インド・ハンガリー・インドネシアなど世界各地で現地生産され、それぞれの市場ニーズに合わせて進化を遂げてきた。インドではガソリン車より経済性に優れたCNG仕様を展開するなど、地域ごとに最適化したモデルを投入しているのも特徴だ。
初代ワゴンRから31年、ワゴンRワイド、ハンガリー仕様のワゴンR+など、軽自動車の枠に捕らわれずにユーザーの求める姿に進化。デザインも技術も、時代に合わせて大きく変化してきたのである。
社長コメントから見るワゴンRの未来
鈴木俊宏社長は「ワゴンRは革新性と高い実用性が評価され、スズキを代表する軽自動車です。今後もお客様の移動を支える存在として、進化を続けていきます」と語る。
スズキは今後も、各地域のニーズに合ったクルマづくりを推進し、持続可能な移動手段の提供を目指していく方針だ。31年を超えて愛され続けるワゴンR、その次のステージにも注目である。









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