トヨタのプチバン ルーミーが2025年7月の新車販売台数1位! 地味なのに9年たって売れ続ける不思議

N-BOXの最も安いモデルとほぼ同額!

リアシートを前方にダイブイン格納させると、自転車などの大きな物からカーペットなどの丈の長い荷物まで積載可能
リアシートを前方にダイブイン格納させると、自転車などの大きな物からカーペットなどの丈の長い荷物まで積載可能

 そしてルーミーには低価格グレードも用意される。最も安価なX・2WDは、装備はシンプルだが、価格も174万2400円と安い。軽自動車のN-BOXで最も安い標準ボディの173万9100円とほぼ同額だ。売れ筋になるルーミーG・2WDが193万9300円になる。売れた理由の1つに価格の安さもあるだろう。

 このほかクルマの乗り替え周期が7~8年と長期化したことも影響しているだろう。購入時に所有しているクルマが7年落ちであれば、4~7万km程度は走っており、経年劣化も進んでいる。動力性能などに疑問を感じにくい。

 ここまで販売台数が多いと、発売から9年近くを経過しながら、メーカーとしては「果たしてフルモデルチェンジする必要があるのか?」という話にもなるだろう。

デッキボードを跳ね上げ、フックをリアヘッドレストに固定すれば、高さのある荷物の積載が可能。リアシートをダイブインさせてボード裏面にある防汚シートを展開すると、室内を汚すことなく積み込めて便利
デッキボードを跳ね上げ、フックをリアヘッドレストに固定すれば、高さのある荷物の積載が可能。リアシートをダイブインさせてボード裏面にある防汚シートを展開すると、室内を汚すことなく積み込めて便利

 トヨタの販売店は、ルーミーについて以下のように述べた。

 「今はコンパクトカーでも、全長が4mを超える車種が増えました。ルーミーのように3.7mに収まる車種は珍しいですね。しかもスライドドアを装着したから、いろいろなお客様が便利に使えます。

 特に目立つのは、子育て世代よりも、むしろ高齢者のいる世帯です。親を病院へ連れて行く時など、スライドドアは乗り降りがしやすいです。納期も約4か月だからトヨタでは短い部類に入り、法人を含めて、急いでクルマを買いたいお客様にも選ばれています」。

 以上のように、さまざまな理由により、ルーミーの販売は好調だ。ルーミーと同じく、ダイハツが開発と生産を受け持つコンパクトSUVのライズも数多く売られている。

 ライズの2025年7月における登録台数は、ヤリスクロスと同等の7135台であった。ダイハツはトヨタの完全子会社として、国内販売では重要な役割を担っている。

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