旧車王が実施した意識調査で、中古車売却時の不安やトラブル実態が明らかに。特に「契約後の査定額変更」を警戒する声が6割超に上り、安心して売却するための条件として「金額の確定」が最も重視されていることが分かりました。
文:ベストカーWeb編集部/画像:PRTimes、Adobestock(トップ写真=BLKstudio@Adobestock)
契約後の査定額変更が最大の不安要素に
旧車買取サービス「旧車王」を運営するカレント自動車が2025年6月に実施した調査によると、クルマを売却する際に最も不安を感じるのは「契約後に査定額が変わる(二重査定)」で、回答者の6割以上が懸念していることが分かりました。
さらに、入金の遅延や強引な契約、個人情報の扱いに関する不安も多く、売却時に心理的なハードルが依然として高いことが明らかになっています。
実際にトラブルを経験した人は2割
調査では19.7%が実際にトラブルを経験しており、「金額が突然変更された」「車両だけ引き取られて入金が遅れた」といった具体的な被害が報告されました。これは中古車売却市場における信頼性の課題を浮き彫りにしています。
安心して売却するための条件
売却時に「安心できる条件」として最も多かったのは「契約した査定額が確定し、減額されないこと」で、回答者の約8割がこれを重視しています。
次いで、「即日・翌日の入金」(73票)や「契約書・明細が書面で残ること」(73票)も上位に入り、スピードと透明性が求められていることが分かります。
一方で、「口コミや実績が豊富な業者であること」を重視する声は3割程度にとどまり、利用者はまず“取引の安全性”を優先していることがうかがえます。
業界全体に求められる信頼性
今回の調査は、オンライン査定や一括見積もりの普及で売却の機会が広がる一方、契約後の減額や入金遅延といったリスクがユーザーの大きな不安材料であることを示しました。



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