クルマに付いているナンバープレート。好きな数字を選ぶ希望ナンバー制度は、もうお馴染みとなったでしょう。ご当地ナンバーや図柄ナンバーなども、最近は増えてきています。ナンバープレートに記載されている数字や平仮名には、それぞれ意味があるのをご存じでしょうか。今回は、同じ数字を付けたクルマが、自分の前に何台いるかもわかってしまう、ナンバープレートの数字のヒミツを取り上げていきます。
文:佐々木 亘/画像:ベストカーWeb編集部、ホンダ、Adobe Stock
【画像ギャラリー】渋滞中に暗算ゲームをやるだけじゃもったいない!? ナンバープレートを分析してレアなクルマを探せ!(10枚)画像ギャラリー各所の呼び方を覚えよう!
ナンバープレートに記載されている文字や数字には、見方があります。
まず左上にあるのが「登録された運輸支局などを表す文字」で、例えば、品川・練馬・足立などの地域名が入るところです。その右隣りにあるのは「分類番号」と呼ばれます。
下の段の左にある平仮名が「自動車の用途などを表す文字」で、大きな数字4桁を「一連指定番号」と呼びます。希望ナンバー制度で指定できるのは、ここでいうところの一連指定番号です。
平仮名に隠された意味!? レアものもあるぞ!
平仮名の部分は、普通自動車と小型自動車で割り振られる文字が若干異なります。普通自動車の場合、自家用車は「さすせそ・たちつてと・なにぬねの・はひふほ・まみむめも・やゆ・らりるろ」で、レンタカーは「わ・れ」、事業用車は「あいうえ・かきくけこ・を」です。
使われていない文字がいくつかありますが、これにも理由があります。「し」は死を連想させるためNG、「へ」は屁を連想させるためNG。事業用の「お」は、「あ」と見た目が似ているため視認性の問題からNGとしています。
また「よ」ですが、この平仮名が適用されるのは超レアケース。付与される条件は、「日本国政を有しないものが所有する自家用自動車で、法令の規則により関税又は消費税が免除されているもの及び別に国土交通大臣が指定するもの」というのが大前提です。
その上で、「よ」は、駐留軍人の中でも米軍を退役した元軍人であり、退役する前に乗っていたクルマのナンバーがEナンバー(アメリカから米軍を経由して日本に直接持ち込まれた並行輸入車)であることが必要となります。日本にはわずか20台未満しかない「よ」のナンバープレート。見つけたら超ラッキーかもしれません。
五十音の順番で登録の順がなんとなくわかる?
次いで小型自動車に用いられる平仮名は次の通りです。自家用車は「あいうえ・かきくけこ・さすせそ・たちつてと・なにぬねの・はひふほ・まみむめも・やゆよ・らるろ・を」、レンタカーは「わ」、事業用車は「り・れ」です。
普通自動車と違うのは、自家用車が「あ」から始まる点。普通自動車は「さ」から始まります。この平仮名が始まりに近ければ近いほど、その車種が販売されてから早くに登録されたということが分かります。
新型車が登場してから、すぐにナンバー登録をした人は、平仮名が自家用の軽自動車なら「あいうえ」、小型・普通自動車なら「さすせそ」あたりになることが多いです。












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