SEMAショー震撼！　GT-Rの心臓を積んだ1000馬力SUV登場！　インフィニティQX80が“狂気のラグジュアリー”を体現

　GT-Rの心臓を積んだラグジュアリーSUVがSEMAショーで世界初公開された！　インフィニティ「QX80 R-Spec」は、VR38DETT型ツインターボV6を1000馬力仕様にチューニングし、豪華と狂気を両立したモンスターSUVへと進化した。かつての「ジュークR」を彷彿とさせる“GT-Rの異端進化”を追う

文：ベストカーWeb編優部／写真：NISSAN

GT-Rエンジンを積んだラグジュアリーの頂点「QX80 R-Spec」

　インフィニティは、ラスベガスで開催された「2025 SEMAショー」にて、フラッグシップSUV「QX80」をベースとした究極のコンセプトモデル「R-Spec」を発表した。

　最大の特徴は、伝説の日産 GT-R NISMOに搭載されるVR38DETT型 3.8L V6ツインターボエンジンをベースに、MOTEC製エンジンマネジメント、JEピストン、Boostlineコンロッド、Garrett製Gシリーズターボなどを組み合わせた特別仕様で、最大出力はなんと1000馬力！

　足まわりはMCS製3ウェイコイルオーバー、Eibachスプリング、GT-R譲りのカーボンセラミックブレーキを採用。ホイールは24インチのGT-Rインスパイアデザインで、315幅のYOKOHAMA PARADA Spec-Xタイヤを装着する。

　その走りは、SUVの概念を覆す“超高級GT-R”と呼ぶにふさわしい仕上がりだ。

見た目も中身も「GT-R」直系、ミッドナイトパープルが輝く

　エクステリアはGT-R T-Specを強く意識したデザイン。特にミッドナイトパープルのラップは、R34／R35世代のGT-Rファンにはおなじみの“伝説色”だ。ワイド化されたフェンダー、カスタムエアロ、フロントスプリッターなど、全体が機能美と迫力を兼ね備えたデザインへと進化している。

　インテリアは「QX80 AUTOGRAPH」グレードをベースに、スポーティかつ上質にアレンジ。高級SUVらしい快適性を保ちつつ、GT-Rのドライバーズスピリットを融合させた、まさに「走るラウンジ」といえる空間が広がる。

インフィニティが描く「次世代ラグジュアリーパフォーマンス」の方向性

　インフィニティ アメリカス副社長ティアゴ・カストロ氏は次のように語る。

「QX80 R-Specは、私たちのエンジニアリングとデザインがどこまで挑戦できるかを示す象徴です。ラグジュアリーSUVの未来を再定義し、刺激と洗練を融合させた新しいパフォーマンスの形を提案します」

　インフィニティはこれまで、静粛性や快適性を重視した高級SUV路線を歩んできた。しかしR-Specの登場は、「感情を揺さぶる高性能SUV」という新領域への挑戦を意味する。安全性評価でも、標準モデルのQX80はIIHSの「TOP SAFETY PICK+」を獲得しており、走行性能と安全性を両立するブランドとしての信頼性も高い。

　このR-Specは、単なるショーカーではなく、“走りのDNAを持つラグジュアリーSUV”というインフィニティの新たな方向性を示すシンボルなのだ。

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