トーヨータイヤが誇るオープンカントリー。オフロード傾向のタイヤという認識がとても強いと思うが、実は「H/T=ハイウェイテレイン」という街乗り寄りモデルが存在する。それを今回はフランスの誇る最強商用車ルノーカングーを、「#オプカン」仕様にした可愛らしい「#オプカンGOO」に履いて、来年の大河ドラマの舞台に舞い降りました。
文:ベストカーメディアビジネス局/写真:森山良雄
クルマも秀吉も支える大和郡山巡り
豊臣秀長をご存知だろうか。天下人、豊臣秀吉の弟にして、奈良県の大和郡山に居城を構え、兄の秀吉の天下統一を支えたという縁の下の力持ちだ。2026年の大河ドラマの舞台にもなる大和郡山に豊臣秀長の面影を追って訪れてみたい。
そんなところにトーヨータイヤから「オープンカントリーH/T IIを履いたカングー『#オプカンGOO』のデモカーでなんか取材ネタありませんか?」とお知らせが。トーヨータイヤ本社の兵庫県伊丹市から大和郡山まで90分程度、まさにドライブインプレッションには最適な道のり。とはいえ、編集部に属さない女性としてはなかなか難しいインプレッション。
秀長とタイヤ、なにが共通点かと頭を悩ました。秀長は兄・秀吉を支えた。そうかタイヤはクルマを支えている。そしてオープンカントリーはカーライフを支えている。我ながらなかなかいい企画になりそうだ。
これまでの「#オプカン」と違う乗り味
たまに試乗会などでオープンカントリーのタイヤを装着した車に同乗する機会がある。ルックスはとてもごつごつしてかっこいいし、ホワイトレターはいつになっても古さを感じない。これが女性にも人気があるというひとつの理由なのは納得がいく。
しかし今回試すのはオープンカントリーH/T II。パッとみた感じはいわゆる「普通」のタイヤだ。しかしホワイトレターがあるし、明らかにオープンカントリーという存在感はある。装着されたカングーとの相性も最高で、ラギッドすぎないその姿は素敵だ。
しかしいつも編集部員から言われているのは「見かけだけで判断するな」ということ。どうしても可愛いとか、素敵、で話が終わってしまうのだが、このタイヤのインプレッションを少ししてみたい。
まず街中から走ってみた。少し走るとクルマの転がりがいいのがわかる。スーーっと青信号からの発進でタイヤが転がっていく感じがする。これがオープンカントリーR/Tだともっとごつごつした乗り味だけれど(あれも好き)、カングーにはこのタイヤの性格は合っていると感じる。
コーナリングもいわゆるアンダーステアを出すような曲がり方をして編集部員にこっぴどく叱られる時もあるけど、このタイヤはギュッと受け止めてくれるのがいい。でも製品名に「ハイウェイ」ってつくからにはやっぱり高速道路も試したい。
まさに水を得た魚のよう!! 秀長のサポートを受けた感じがするぞ
伊丹からは80%は高速道路での移動だ。80km/h程度の速度を出して走っていると、明らかに車内の静けさを実感する。一般的に横に大型トラックが来て風圧でよろけてしまうと感じることも多いけど、このタイヤは真っ直ぐに走ってくれる。もちろんカングーの素性の良さもあるにしても、それをフルに生かしてくれるのが嬉しい。
そして大和郡山に到着。郡山城は今や石垣などが残る城跡だが、その規模には圧巻だ。もちろん兄・秀吉が築いた大阪城には敵わないスケールだけど、この郡山城で兄を慕い、そして天下統一までの道のりを支えた秀長を思うととても心が洗われるよう。
石垣も寺社仏閣からも供与されて作られており、天守閣を支える天守台は「転用石」と呼ばれる箇所があった。なかにはお地蔵さままでが石垣の一部になっていて思わず手を合わせた。これだけの石垣の上に立つ天守閣に秀長はいたわけで、まさに神仏とともに支えている気持ちだったのかもしれない。
タイヤはクルマの足元を支える。なんの違和感もなくタイヤ選びをしていたけれど、カングーにぴったりのオープンカントリーH/T IIのように選択肢でカーライフもガラッと変わる。タイヤ選びはなんだか歴史ロマンのようで、いろいろ考えてみるのも楽しいかもなんて思った。



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