【かつての「主役」】 駆け寄って抱きしめたい愛すべき地味セダン列伝

■サンタナ …クロウト好みでどこか暗い 地味ヨーロピアン型

 日本人にとってヨーロッパは、最終的な憧れの地! 欧州の香りのするクルマは絶対ステキだし絶対売れそう! な気がするけど、実際売ってみるとなぜか地味! そりゃまぁホンモノの欧州車じゃないからしょうがないけど。

 地味ヨーロピアン型セダンの帝王は、VWサンタナを日産がノックダウン生産した「日産サンタナ」と言って差し支えあるまい! エンジンは完成品をドイツから輸入してたし!

●日産 サンタナ(1984~1990年)

2代目パサートのセダン版。中国や南米、そして日本などで販売され、なかでも中国では20世紀中は最量販車! 日本では地味な存在で終わりましたが、私の心には深く刻まれました

 実際乗ると直進安定性が素晴らしく、「さすがドイツ車!」だったんだけど、スペックはショボいし見た目も地味。トラブルも多くてさんざんな結果となりました。

 三菱カリスマとトヨタアベンシス(セダンは2代目のみ)は、ヨーロッパからの逆輸入車。つまり正真正銘の欧州車! だったんだけど、ヨーロッパでの日本車って、やっぱ地味な存在でしょ?

●三菱 カリスマ(1996年-2001年)

オランダ・ネッドカーで生産された中型セダン。いかにも欧州車的なしっかりした乗り味だったけど、日本では理解されず

●トヨタ 2代目アベンシス(2003年-2009年)

トヨタのイギリス工場から逆輸入。走りはまさに欧州車。ワゴンは多少売れたが、セダンはウルトラ希少&超地味。続く3代目はワゴンのみが日本でも発売された

 それをそのまんま日本に持ってくるとフツーの国産車より地味で、しかも値段が高くなってしまいました! これじゃ買う人少ないよね……。

 実際乗ると走りは明らかにヨーロッパ車だったんだけど、ならホンモノの欧州車買うわ、ってことで。言われてみれば確かに。欧州は遠きにありて思ふもの。

●【画像ギャラリー】総勢26台! 晴れて(?)地味セダンなる称号を得た歴代セダンたちをギャラリーでチェック!!!

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