加速性能に優れるミニバン(速い!!)
加速性能となれば、これはやはり大排気量車になる。
トヨタアルファード/ヴェルファイアのV6、 3.5Lエンジンを搭載したモデルだ。気筒内直噴と吸気マニホールドへのデュアル燃料噴射システムを採用して301ps/6600rpmと、ミニバンとは思えないほどに高回転型エンジンだ。
最大トルクは361Nm/4600~4700rpmと自然吸気エンジンらしい高出力トルク特性。
他グレードに採用されるCVTではなく8速ATが採用されているので、低回転域からでも低いギアでグイグイと引っ張り、ギアを次々シフトしながらの加速感が人の感性にも刺激を与えてくれる。
しかもシンクロするエクゾーストノイズが心地よい。
2150㎏という車体重量をものともせず加速させる頼もしさがある。クルマじゃんけんで輸入ハイソモデルにも負けないそのツラ構えは、この3.5Lモデルに限っては伊達ではない。
自然吸気エンジンでありながらV6というマルチシリンダーエンジンは、加速が力強くスムーズなだけでなくエンジンブレーキもよく効く。
4気筒ターボやハイブリッドなどとはまったく異なるレスポンスだ。
また3.5Lモデルはフロントブレーキも強化されていて他グレードに対して1インチアップの17インチのディスクブレーキを採用。ストッピングパワーもしっかりと確保しながら、なんといってもブレーキペダルのタッチフィールが良い。
アルファード/ヴェルファイアは加速性能はもちろんのこと、ストッピングパワーもちゃんと考えたモデルに仕上がっていることも特筆だ。
走りの質感が高いミニバン
ミニバンは多人数で移動することを前提に設計されている。つまりフル乗車やフル荷物でもしっかりと走れる室内スペースがあり、しっかり走れる設計になっていることが重要だ。あらゆる路面に対応するという意味から4WDであることも重要。
このようなことを考えると三菱デリカD:5を挙げたい。
エンジンはクリーンディーゼルで4気筒ターボ。145ps/3500rpmと目立った数字ではないけれども最大トルクは380Nm/2000rpmと低回転域からかなり強力だ。これにスポーツモードを備えた8速ATがドッキングされている。
サスペンションはフロント:ストラット式にリアはダブルウィッシュボーンの進化したマルチリンク式だ。
そのハンドリングはオンロード/オフロードを問わずしっかりした操舵フィールがあり、サスペンションもホイールストロークが大きくとられていてラリーで鍛えた三菱車という印象だ。
ビッグマイナーチェンジしてからエクステリアも都会的になり、室内での静粛性を含めたクォリティがアップしたことも見逃せない。
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