車内と車外のカメラを採用するが、個人の特定にはつながらない
国沢「続いてカメラについて聞きたいです」
山岸「カメラは車内(Aピラー)と、外部(前後左右)に付いています。SEALION 7に搭載しているドライバーの眠気やよそ見を検知するカメラは赤外線カメラで、目の瞼の閉じている、黒目が左右によっているなど検知できますが、表情そのものや個人の特定をするレベルの解像度では見ていません。もちろんこれらのカメラ映像も録画していません。」
国沢「車外カメラはどうでしょう?」
山岸「車外カメラの情報は、基本的に送信対象ではありません。もちろん、記録もしていません。最近は、駐車中のイタズラや当て逃げの証拠保全のため、スマホなどに映像を送ってほしいというニーズが多いのも事実です。こうした機能は他社で採用されているので、いつかはBYDも、同じ機能は実現するかもしれません」
国沢「原子力発電所や自衛隊の基地、米軍基地のような国家機密の区域に入るような時は気を付けないとダメですね」
山岸「米軍基地ですか!? なかなか入れる場所でも機会のないかと思いますが、仮にそうした場所に入ったとしても、位置情報やカメラ映像が第三者に漏洩する心配はありません」
国沢「暴走の危険性ついて聞きたいと思います。知らないうちにOTAによってアップデートされ、アクセル踏んだら全開になっているとか、走行中、突然ハンドル切れるようになっているとか、乗っ取られるとか……はどうでしょう?」
山岸「BYDが日本で販売するクルマは、走行中にOTAのアップデートができないようになっています。OTAは、駐車時時のみ稼働します。これらはUN-R156という国際法規に基づくもので、BYDは欧米や日本製のクルマと同じセキュリティ対策が取られています。走行中に乗っ取られるという噂が良く聞かれますがても、これも同じくUN-R155という国際法規によって、サイバーリスクに対する管理が徹底されています。そのため、第三者は、アクセル全開や急ハンドルに代表される制御領域には入れないようになっています。」
国沢「でもアダプティブクルーズのハンドル制御を変えたり、加速の加減の変更もOTAでのアップデートで可能ですよね?」
山岸「それは可能です。こうしたEVならではのユーザーメリットであるプログラムの改修は、きちんと国土交通省への申請・審査・実施許可を経て行っています。直近でも過大と言われていたシーライオン7のハンドル制御をOTAでマイルドにしています。」
国沢「それを思い切り激しくしたら危険かもしれないですが、その場合、最初の何台かの事故でバレますね。日本で走っているBYDをすべて暴走させることは難しい」
山岸「はい、さすがに無理ですね(笑)。いずれにしろ現状は日米欧のクルマと同じ基準やハード、ソフトになりますので、やれる範囲が限られています」
国沢「確かに切りがありません。そもそも中国製の家電製品だって家にはたくさんある。そして、私は中国の国家転覆計画も持っていないし、我が国の機密も持ってない。もし仮に重要人物になったら、通信SIMを抜いて走ります。BYDユーザーの皆さんも本当に心配ならSIMを抜きましょう」
山岸さんは正直にわかりやすく答えてくれた。若いエンジニアがしっかりと勉強し、ユーザー目線を持っていることがわかって、BYDの成長スピードを支えていることを実感させられた。
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