「クルマの音」はここまで進化したのか――。パイオニアが発売するカロッツェリア「DMH-SF1000」は、国内市販カーAV業界初となるDolby Atmos対応ディスプレイオーディオだ。既存車でも立体音響を楽しめる点は、音質にこだわるドライバーにとって大きな注目ポイントである。
文:ベストカーWeb編集部/画像:PRTimes
【画像ギャラリー】4スピーカーで立体音響!? 新型カーAVの衝撃性能(14枚)画像ギャラリー“車内ライブ空間”時代へ!? カロッツェリア「DMH-SF1000」が変えるカーオーディオ体験
パイオニアが2026年5月に発売するカロッツェリアの新型ディスプレイオーディオ「DMH-SF1000」は、単なる“大画面モデル”ではない。最大の特徴は、国内市販カーエレクトロニクス業界で初めてDolby Atmosに対応した点にある。
Dolby Atmosといえば、映画館や高級ヘッドホンで知られる空間オーディオ技術。従来は対応車種が限られていたが、今回のDMH-SF1000では既存車でも立体的な音響空間を楽しめるようになった。
しかも注目すべきは、特別な多スピーカー構成を必要とせず、多くのクルマに採用される一般的な4スピーカー環境で立体音響を再現できる点である。これはパイオニア独自の「オートタイムアライメント&オートイコライザー」による恩恵が大きい。
“いい音”だけじゃない!! クルマ空間そのものを変える演出力
近年のカーオーディオ市場は、“高音質”だけでなく“体験価値”が重視される傾向にある。DMH-SF1000は、まさにその流れを象徴するモデルといえる。
特に面白いのが、10.1インチHDディスプレイ上部に搭載された「ルミナスバー」だ。音楽に連動してイルミネーションが変化するほか、ナビの右左折案内にも連動。音と光が同期することで、車内全体をエンターテインメント空間へ変えてくれる。
最近は純正インフォテインメントの大型化が進む一方、“後付けならではの遊び心”が減っていたのも事実。その意味で、このモデルは久々に「カーAVをカスタムする楽しさ」を思い出させてくれる存在だ。
さらに、Dolby Atmos非対応楽曲でも立体感を演出する「ステレオスペーシャルサウンド」を新搭載。Apple CarPlayやAndroid Auto経由のステレオ音源を空間的に拡張し、ライブ会場のような広がり感を再現する。
また、専用アプリ「PxLink」によるスマホ操作にも対応。ナビ画面を表示したまま音響設定を変更できるなど、現代的な操作性も抜かりない。ワイヤレスApple CarPlay/Android Auto対応、スプリットスクリーン機能、HDバックカメラ対応など、実用装備も充実している。
加えて、1DINフローティング構造を採用したことで、473車種への装着が可能という対応力も見逃せない。最新AV機能を愛車に後付けしたいユーザーにとって、かなり現実的な選択肢になりそうだ。
一方で注意点もある。Dolby Atmos再生はApple Music経由が前提となっており、Android AutoではAtmos再生に対応しない。また、「ステレオスペーシャルサウンド」はBluetooth再生やUSB音源では利用できないため、購入前には使用環境を確認しておきたい。
とはいえ、“クルマで音楽を聴く”という行為をここまでアップデートしてきた点は非常に興味深い。移動時間そのものをエンタメ空間へ変える――DMH-SF1000は、そんな次世代カーAVの方向性を示す1台といえるだろう。
















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