■ホンダ ヴェゼルとシャトルに超低金利残価設定クレジット
ホンダカーズ店各社は4月以降、ヴェゼルとシャトルの両車種に絞って1.9%の超低金利残価設定クレジットを実施しています。
どちらも1年後の2021年初めからその年央にかけてフルモデルチェンジする予定の末期モデルのため、低金利残価設定クレジットで買い得感をアピールする狙いがあります。
ヴェゼルはこれに10万円のオプションプレゼントを組み合わせることで、さらなる買い得度をアピールしています。
3月末まではフィットやステップワゴンも1.9%の超低金利残価設定クレジットを実施していましたが、4月からは通常の3.5%に戻しています。
フィットの納期は6月以降と長引いていることから、当面は通常金利に戻しても差し支えないとの判断があるようです。
■従来の販社存続で、トヨタ全店で全車併売をスタート
トヨタはこの5月から全国的に全トヨタ販売店で全車種併売をスタートさせましたが、大部分の地域はこれまでの販社を存続させる方針です。
有力な地場資本販社が存在し、統合や合併がしにくい状況にあるためです。
メーカー資本が大部分の東京地区は昨年4月、4系列店を統合し「トヨタモビリティ東京」を発足させました。
これまでの4系列店は同じ販社に統合されたので、従来のようにトヨタ車同士を競合させて安く購入するような交渉ができなくなっています。
ところが、地場資本の多いほかの地域の販社は統合せずに全店で同じ車種を販売するので、これまでより競合をさせやすくなります。ユーザーにとってはより安く新車が買える確率が高くなるので好都合になるわけです。
■日産 新型ルークスが好調な滑り出しだが納期は遅れるか?
日産が3月19日から発売している新型スーパースペースワゴン「ルークス」の販売が好調な滑り出しをみせています。月販目標の1万台に対して受注はこれをはるかに上回るピッチなのです。
しかし問題は供給体制です。組み立てている三菱自動車の水島工場は生産が遅れ気味になっています。新型コロナウイルス蔓延の影響を受け、サプライヤーが部品をスムーズに納められない状況になっているためです。
成約すると納期は2カ月待ちの6月以降と提示されますが、これが今後はさらに先送りされそうな雲行きになっています。供給が先送りになる場合は、月販1万台に届かない時期がしばらく続く可能性があります。
■日産の新型車、キックスの販売態勢は大丈夫か?
日産の新型コンパクトSUV「キックス」は5月20日発表、6月10日発売予定といった大まかなスケジュールが販売店に伝えられています。しかし、すでに明らかになっていてもおかしくない商品内容やセールスプロモートなどの詳細が4月中旬になっても、まだ伝えられていません。
これに対して販売店各社は「こんな状況で大丈夫か?」という声が強まっています。
4月下旬までには商品内容を販売店に提示し、発売前の予約を開始するはずですが、まだ何の動きもない状態が続いているようです。したがって先行予約の開始は、5月のゴールデンウイーク明けにずれ込む可能性があります。
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