祝「世界一美しいクルマ」マツダ3受賞 なぜマツダ3は勝てたのか?

1位がマツダで2位がポルシェ! 今年のベスト3&マツダ3の評価は?

マツダ3に2点及ばず2位となったポルシェ タイカン。ただ、過去の受賞車から見れば、ことデザインにおいてマツダがポルシェを上回るのはさほど珍しい話ではない

 ちなみに今年の採点はこういうものだった。

●マツダ3(179点)
●ポルシェ タイカン(177点)
●プジョー208(144点)

 タイカンとの差はわずか2点。僅差だったが、当然と言えば当然の勝利だろう。

 タイカンのデザインは、ポルシェのEVと言われれば「うーむ、なるほど」ではあるが、パナメーラの派生車種のように見えないこともなく、フォルムにそれほどの斬新さがあるわけではない。

 最低地上高が猛烈に低いように見えるけど大丈夫? なんて思ったりして。こういうスポーティなクルマは、シャコタンにすると自動的にカッコよく見える部分もあるので。

 素人目には、「マツダがポルシェに勝ったの!?」とビックリかもしれないが、近年の実績を見れば、デザインでマツダがポルシェに勝つのは当然と言っていい。

3位に入った新型プジョー208。日本ではまだ発売されていないが、こちらもプジョー復活を印象付ける小粋なデザインを纏う

 プジョー208も魅力的なデザインで、「プジョーらしいプジョーが帰ってきた!」という感じはする。ただその良さは、あくまでプジョーらしい小粋さの復活というレベルで、マツダ3には比べるべくもない。

 マツダ3のデザインは、猛烈にシンプルでありながらインプレッシブで美しく、邪念を徹底的に排除してたどり着いた悟りの境地のようなもの。考え抜いた末の無念無想とでも申しましょうか。もはや、どこか宗教的にすら感じる。

マツダ3 ファストバックのリアスタイル。キャラクターラインを廃したボディラインが印象的。世界的にもデザインは好評ながらパワートレーンが物足りない?

 海外でもマツダ3のデザインに対する評価は高い。その割にパワートレインが物足りない(SKYACTIV-Xを含め)という評価も日本と同じだが、デザインだけを見ればピカイチで、タイカンに勝つのは当然ではないだろうか!

 ということで、マツダ3が2020年のワールド・カー・デザイン・オブ・ザ・イヤーを受賞したのは、至極順当だと思います。

【画像ギャラリー】美しい…世界も認めた歴代「デザイン最優秀車」全15台

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