全長4010mmなのに荷室は412L! 室内にもフィアットらしい仕掛けがいっぱい
グランデパンダは見た目が楽しいだけのクルマではない。実用性にもかなり力が入っている。
ボディサイズは全長4010mm、全幅1765mm、全高1630mm。ホイールベースは2540mmだ。プラットフォームはシトロエンC3と共用する。
全長は約4mと、日本の道路環境でも扱いやすいサイズに収まっている。全幅は1765mmなので、狭い駐車場では多少気を使う場面もあるだろうが、近年のSUVとしてはコンパクトな部類だ。
スクエアなボディ形状を活かすことで、前席だけでなく後席にもゆとりある空間を確保。広いガラスエリアと高めのアイポイントも、街中での運転のしやすさにつながるポイントである。
そして驚かされるのが荷室容量だ。通常時で412L、後席を倒せば最大1366Lまで拡大できる。全長約4mのコンパクトSUVとしては、なかなか頼もしい数字ではないか。
買い物はもちろん、旅行用のスーツケースやアウトドア用品なども積み込みやすそうだ。スクエアな荷室形状も、限られたスペースを無駄なく使ううえで効果的である。
室内には合計13Lの収納スペースも用意。ダッシュボード上部と下部のグローブボックス、オープンシェルフなど、日常で使う小物の置き場所にも配慮している。
こうした合理的なパッケージングこそ、初代パンダから受け継がれた重要なDNAなのだ。
一方、インテリアデザインは実にユニークだ。ダッシュボードやディスプレイ周辺、ステアリングなどには楕円形のモチーフが取り入れられている。
これは1923年に完成したフィアットの旧工場、リンゴットの屋上に設けられたテストコースをイメージしたもの。かつて完成車が屋上のコースを走っていたという、フィアットの歴史を象徴する施設である。
その楕円形を「リンゴットサークル」としてインテリアの随所に採用。直線的なエクステリアとは対照的な、柔らかく親しみやすい空間を演出している。
さらに、デジタルメーター内にはリンゴットのテストコースを走る初代パンダのシルエットまで登場するというのだから、芸が細かい。
室内の基調色はタスマニア ブルー。そこに鮮やかなイエローのアクセントを組み合わせることで、明るくポップな雰囲気に仕上げている。
素材選びにもこだわりがある。
車両1台あたり約140本分の飲料用紙パックに由来するリサイクル素材「ラポレン・エコテック」をインテリアに採用。さらにラプリマのダッシュボードには、天然竹繊維を約33%配合した「バンボックス・バンブー・ファイバー・テックス」をフィアットとして初採用した。
パンダといえば竹。そんな連想まで素材選びに取り込んでしまうのだから、思わずニヤリとしてしまう。
環境への配慮を、我慢や堅苦しさではなく、デザインの楽しさにつなげている点も見逃せない。






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