48Vハイブリッドで燃費20.8km/L! 価格369万円からの新型パンダは買いか?
さて、気になる走りとパワートレーンについても見ていこう。
日本仕様のグランデパンダに搭載されるのは、1.2L直列3気筒ガソリンターボエンジンと電動モーターを組み合わせた48Vマイルドハイブリッドシステムだ。
トランスミッションは6速デュアルクラッチトランスミッション(DCT)を採用。システム最高出力は110psで、モーター最高出力は15kWとなる。
このハイブリッドシステムの特徴は、一般的なマイルドハイブリッドとは異なり、走行状況によってモーターだけで走るEV走行が可能なことだ。
30km/h以下では最大約1kmのEV走行が可能とされており、市街地での低速走行や駐車場での移動など、日常的なシーンで電動化のメリットが期待できる。
WLTCモード燃費は20.8km/L。輸入コンパクトSUVとしては魅力的な燃費性能である。もちろん、実際の加速感やDCTの変速フィール、乗り心地については試乗して確かめたいところだが、街乗りを中心に扱いやすさと燃費性能を両立させたパワートレーンといえそうだ。
安全装備も充実している。車両や歩行者、自転車を検知するアクティブセーフティブレーキをはじめ、レーンキープアシスト、インテリジェントハイビーム、ヒルスタートアシスタンスなどを採用。
フロントソナー、リアソナー、バックカメラも用意され、日常の運転や駐車をサポートしてくれる。
そして気になる価格は、エントリーグレードのアイコンが369万円から、上級グレードのラプリマが409万円からとなる。
ボディカラーによって価格が異なり、ジェラート ホワイト以外の3色は5万5000円高となる。
メーカー希望小売価格(税込)は以下のとおりだ。
・アイコン/ジェラート ホワイト:369万円
・アイコン/その他3色:374万5000円
・ラプリマ/ジェラート ホワイト:409万円
・ラプリマ/その他3色:414万5000円
・ラプリマ ウィンターパッケージ/ジェラート ホワイト:414万5000円
・ラプリマ ウィンターパッケージ/その他3色:420万円
アイコンにはLEDヘッドライト、10インチデジタルメーター、10.25インチタッチパネルモニターなどを装備。上級グレードのラプリマでは17インチアルミホイールやルーフレール、専用シートなどによって、さらに個性と快適性を高めている。
初代パンダといえば、誰もが気軽に乗れるシンプルで手頃な実用車というイメージが強かった。それだけに、369万円からという価格を聞くと、昔からのパンダファンは「ずいぶん立派になったなぁ」と感じるかもしれない。
とはいえ、現代の安全基準や環境性能、快適装備を備えた輸入SUVであることを考えれば、初代と単純に比較するわけにもいかない。
大切なのは、グランデパンダが単なる移動手段ではなく、毎日の生活をちょっと楽しくしてくれる存在になれるかどうかだろう。
初代パンダが目指したのは、誰もが気軽に使える、ジーンズのようなクルマだった。
時代が変わり、サイズも価格も大きくなった。しかし、合理的なパッケージングと親しみやすいデザイン、そしてクルマを道具として楽しむという思想は、確かに受け継がれている。
フィアットは新型グランデパンダの世界観を「PANDASTIC(パンダスティック)」と表現している。パンダとファンタスティックを組み合わせた言葉だ。
クルマに乗ることそのものが楽しくなる。駐車場に停めた愛車を振り返り、思わずニヤリとしてしまう。そんなクルマが今の日本市場にはもっとあってもいい。
そしてもう一つ朗報が。マニュアル車の導入を検討しているという。期待して待っていよう!
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