S206(2011年11月・300台限定/540万7500~593万2500円)
2011年11月に、3代目WRX STIセダンをベースとしたS206が限定300台で登場。
ニュルブルクリンク24時間クラス優勝を記念して、カーボンルーフや専用のカーボン製リアスポイラーなどを装備した「NBRチャレンジパッケージ」は予約段階で限定100台の販売台数に達するほどの人気を誇った。
ボディ補強をはじめ、ビルシュタイン製ダンパー、ミシュラン製スーパースポーツタイヤなど、製各位に素早く曲がれる気持ちのいいコーナリングを実現するなど質感の高い乗り心地に仕上げている。
S207(2015年10月・400台限定/599万4000~637万2000円)
2015年10月には12月に生産終了した最終型WRX STIをベースとしたコンプリートカー、S207を400台限定で発売。
S207はWRX STIをベースに、エンジンや足回りを専用チューンし、外装・内装にも専用装備を追加した コンプリートカーだ。
「Sport,Always!」~究極のロードゴーイングSTI ~をコンセプトに、誰もがどこで乗っても同乗者も含めて「気持ちがいい」と感じ、「運転が上手くなる」STIコンプリートカーの最高峰モデルとして「愉しさで世界ナンバー1」のクルマを目指した。
フロントには、国内メーカー初採用となる可変減衰力サスペンションDampMaticIIを採用するなど、豪華なパーツを惜しみなく使用している。
S208(2017年10月・450台限定/626万4000~710万6400円)
日本で発売された最後のSシリーズ(EJ20搭載)が2017年10月に限定450台で販売されたS208。
専用チューニングを施されたEJ20型エンジンは最高出力329psを発生。さらにカーボンルーフの採用による低重心化などの改良をS207に加えることで、スバルらしい走りの楽しさを極限まで高めている。
S201~S208まで総販売台数はわずか3405台。
この少ロットの生産台数だからこそ、ラインで生産される標準車とはレベルの異なるハイパフォーマンスモデルに仕上げることができるわけで、それがSTIの手がけたコンプリートカーが新車時だけでなく中古車となっても爆発的な人気を誇る理由であるとハッキリ断言することができる。
S206~208は流通量が激減
それでは、最新の中古車相場を見てみよう。
2019年末をもってEJ20型エンジンを搭載したWRX STIの生産が終了したが、早くもその影響は中古車相場に出ている。
最終型を中心にWRX STIに中古車の流通台数が減少傾向となっているのだ。
その影響はもちろん、Sシリーズにも及んでおり、S206の中古車の流通台数はわずか1台。S207、S208もわずか2台となっているのだ。
2019年末にはS207やS208は10台近く流通していたのだが、現在は市場から消滅寸前となっている。これが一時的なものならいいのだが、今後このような状況が続くのではと懸念している。
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