ホンダシティ:アジアで健在!!
ホンダのリッターカークラスのコンパクトカーとして1981年にデビューしたのがシティで、当時としては珍しい背の高い『トールボーイコンセプト』がウケて大ヒット。
ターボ、ターボII、カブリオレなどどれも話題になったホンダの歴史に残る名車だ。
その後を受けて登場した2代目は販売不振となり、1995年に生産終了となった。まさに天国から地獄とはまさにこのことだろう。ロゴが後継車となり、これをもって日本でのシティの販売は終了となった。
しかし、そのシティの車名は日本でシティが消滅した翌年に、アジア向けの小型セダンの車名として復活。それは現在も継続されている。
海外向けセダンのシティは初代、3代目は日本では販売されなかったが、2代目はフィットベースのセダンを2002年から2008年までフィットアリアの車名でタイから輸入するかたちで日本で販売された。
2020年に日本での販売を終了したグレイスは、4代目シティの日本仕様として2014年から販売され、グレイスは専用1.5Lエンジン、1.5Lハイブリッドをラインナップしてシティと差別化されていた。
そのシティは2019年にタイでフルモデルチェンジされ、全長4553×全幅1748×全高1467mmと日本では3ナンバーサイズとなるため、グレイスまたはその後継モデルとして日本に導入される可能性は低いと思われる。
ホンダアヴァンシア:中国で復活!!
アヴァンシアはホンダがチャレンジしたニュージャンルカーのひとつで、アコードをベースとした日本専用車だった。
ボディタイプはステーションワゴンのようだが、ホンダは『4ドアクラブデッキ』と称していた。アコードエアロデッキに通じるロングルーフが特徴となっている。
インパネシフトの採用により前席から後席へのウォークスルーを可能とし、広いだけでなくスライド&リクライニングなど後席の快適性を重視していた。
しかし、アコードワゴンと乗用タイプミニバンのオデッセイの中間に位置するというのが足かせになり、中途半端感は否めず、ユーザーはオデッセイ、アコードワゴンに流れていった。
マイチェンでローダウン、専用サスペンションチューニングなどを施したスポーツグレードのヌーベルバーグを追加したものの、シリーズの販売は好転せず、2003年に生産終了。
そのアヴァンシアの車名は2016年に中国で復活。日本ではワゴンタイプだったが、ルーフラインが美しい、大型のクーペSUVとして生まれ変わった。
全長4858×全幅1942×全高1675mmというボディサイズは、全長こそCR-Vより少し長いだけだが、全幅はかなりワイド。
エンジンは1.5L、2Lの直4ターボの2種類で、22万元(約340万円)から購入できる。
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