アストンマーティンの映画『007』記念限定車とは? 日本で唯一の2台セット買いオーナー車発見!!

■ヴァンテージの007仕様は、専用グリルのほか、なんとスキーキャリアを装備!

 福崎さん(仮名)のもとへ同時に納車された二台のスペシャルなアストンマーティンとは一体どんな仕様なのか。

 まずは一台目の「ヴァンテージ007エディション」。これはティモシー・ダルトンが初ボンド役として登場したシリーズ第15作「リビング・デイ・ライツ」に登場したV8をモチーフに最新モデルであるヴァンテージを特別に仕立てたモデル。

 カンバーランドグレイの外装色に噴射ロケットのハザードイエローを模したアンダーパーツのデコレーションや、何より劇中で使われたスキーアウトリガーからインスピレーションを受けた特別なスキー板&ラックを背負った姿に注目が集まるけれど、筆者が実物を見て感動したのはフロントグリルだ。

V8をイメージした専用のメッシュグリルや、イエローのアクセントが入ったアンダーパーツと、<br>さりげないがしっかり劇中のボンドカーを感じさせる特別装備が満載なところが心憎い
V8をイメージした専用のメッシュグリルや、イエローのアクセントが入ったアンダーパーツと、
さりげないがしっかり劇中のボンドカーを感じさせる特別装備が満載なところが心憎い

 クロームのヴェゼルを大胆にまとった専用のメッシュグリルに換装されている。これはヴァンテージオーナーであれば今すぐ欲しいパーツではなかろうか。

 インテリアも007マニア心を刺激する。ブラックとダーククロームのコーディネートもさることながら、センターコンソール内にレーザー刻印されたボンドカーの秘密兵器操作パネル模様が面白い。そのほか、映画にまつわる痕跡を色々と探してみるのも一興だろう。

コンソールに装備されたボンドカー秘密兵器の操作パネル!コンソール自体にレーザー刻印されているため、質感や耐久性も申し分ない。しかし、誤操作が怖くてなかなか物は入れられないかも?
コンソールに装備されたボンドカー秘密兵器の操作パネル!コンソール自体にレーザー刻印されているため、質感や耐久性も申し分ない。しかし、誤操作が怖くてなかなか物は入れられないかも?

 このモデルは世界100台限定で3ペダルMTもしくは2ペダルATが選べたが、福崎さんは3ペダルを選んだ。これは大正解で、なんとヴァンテージの3ペダルはこれにてオーダー打ち止めらしい。

オーナーさんである福崎さん(仮名)のお気に入りは劇中のスキーアウトトリガーをオマージュしたスペシャルなラックとスキー板を背負った姿。季節問わずこの姿で走行されるそうだ
オーナーさんである福崎さん(仮名)のお気に入りは劇中のスキーアウトトリガーをオマージュしたスペシャルなラックとスキー板を背負った姿。季節問わずこの姿で走行されるそうだ

 ちなみにオーナーのお気に入りはスキー板を積んだ姿で、夏でもこのまま乗るらしい。この姿こそがあそび心の象徴で、いつまでも童心を忘れたくないと笑顔で福崎さんは語っていた。そのうち貴方もスキー板を背負ったヴァンテージをどこかで目撃するかもしれない。

■DBSの007版に至っては、なんと世界限定25台の激レア車だ 

 もう一台は最新作にも登場するブランドフラッグシップの「DBSスーパーレッジェーラ007エディション」だ。こちらはさらに貴重で全世界限定わずかに25台。ということはつまり、この二台を揃えてコレクションできる人は多くても世界で25人しかいないということ。

 全員が二台とも買っているとは限らないので、セットコレクションは一層貴重だろう。ちなみに日本では福崎さんただひとり。

DBSのカーボンスポイラーにさりげなく施される007のロゴ。考えてみれば、スパイの乗るクルマなのだから、このような装飾がファンこ心を揺さぶるのかもしれない
DBSのカーボンスポイラーにさりげなく施される007のロゴ。考えてみれば、スパイの乗るクルマなのだから、このような装飾がファンこ心を揺さぶるのかもしれない

 もっともDBSのほうが見た目にはおとなしい。スキー板のような派手な演出はない。一見、ノーマルにも見える。特別なボディカラーであるセラミックグレイにカーボンパーツ、専用の21インチホイールや007のロゴプレートといった違いをマニアなら発見することだろう。

 インテリアにおいても007のロゴが奢られている程度である。オーナー曰く、近場の会員制リゾートホテルなど気分転換のドライブに気軽に使えそう、だとか。

DBSのほうは、内装も007仕様を表すアイテムは専用ロゴくらいのようだ。特別仕様を主張せず、どこまで行ってもさりげないところが、さすがアストンマーティンらしい
DBSのほうは、内装も007仕様を表すアイテムは専用ロゴくらいのようだ。特別仕様を主張せず、どこまで行ってもさりげないところが、さすがアストンマーティンらしい

 こちらにもニュースがあって、どうやらDBSからスーパーレッジェーラというサブネームがなくなるらしい。

 「華美になりすぎない唯一無二の絶妙な世界観がアストンマーティンの魅力」だと言う福崎さん。「どんな状況下においても決して諦めず運さえ味方につける佇まいそのものにダンディズムを感じる」とジェームズ・ボンドへの憧れも隠さないけれども、だからと言って彼は生粋の007マニアでもなさそうだ。

 英国では我々が想像する以上に熱心な007マニアがいらっしゃる。彼らからしてみればこの特別な007エディションを二台揃えてコレクションする日本の福崎さんはおそらく羨望の的であるに違いない。

リアスタイルももともとセクシーなところに、専用装備でさらに際立つ存在になっている。この2台のテールに近づいたら・・何も起きないが、遭遇できただけでも相当にラッキーだ
リアスタイルももともとセクシーなところに、専用装備でさらに際立つ存在になっている。この2台のテールに近づいたら・・何も起きないが、遭遇できただけでも相当にラッキーだ

 ちなみに仮名の“福崎”は、今回初めて007シリーズのメガホンを取った日系人監督のキャリー・ジョージ・フクザキ氏から拝借した。悪しからず。

【画像ギャラリー】アストンマーティン「007」の特別仕様車が2台とも日本に。早速突撃取材してみた!!

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