最後は定常円旋回まで!
レッスンの締めくくりは、なんと定常円旋回。いきなり初心者にここまでやらせるとは、ちょっと驚いた。初心者のふたりのクルマは、偶然にも最後のFRとなったBMW1シリーズ。ここはクルマ好きの父親同士の趣味が反映されていたようだが、テールスライドさせ易く、このレッスンには打ってつけの一台だ。定常円旋回を経験させることが、ペダルとステアリングの的確な操作の総仕上げというわけだ。しかし、驚くべきは、初心者のふたりが走るほどに定常円旋回が上手くなっていったこと。きちんした運転操作を学び、クルマの挙動を体験させることで、ここまで積極的な運転操作が出来るようになったのだ。
安全な運転を知り、一歩クルマ好きにも近づいた!?
最後に、初心者ふたりに感想を尋ねた。A君は「フルブレーキなど日常では起こりうる経験が安全に学べたことが良かった。」ともしもの際に起こりうるクルマの動き、そして操作な操作の経験が得られたことに満足した様子。普段から休日などのひとりでもドライブを楽しむBさんは、「特に定常円旋回が面白かった」とのこと。レッスンのはじめは、ふたりとも緊張していた様子だったが、少しクルマにも興味が沸いたようで、後半は運転を楽しんでいたようだった。
ふたりのクルマや運転に関する興味には差があるものの共通していたのは、もしもに起こりうる危険な経験が積めたことにある。決して、ふたりに危険な状況を経験して欲しくはないが、雨天時の運転の注意や速度によるリスクは、しっかり理解していた。この1日の体験を通して、二人が知らず知らずに危険な運転をしてしまうことはなくなったはずだ。
若者に安全運転とクルマの楽しさを知って欲しい
鯰江さんが手探りで始めた初心者向けレッスンの第一回は、共に学んだ私の目から見ても大成功と言って良い。何しろ、緊張感漂う運転をしていた初心者のふたりの運転が、少しずつ無駄な緊張がほぐれ、ゆとりが生まれたように見て取れたからだ。講師の二人も、若者の成長に関心していた。これは経験を積ませる大切さを証明してくれたと言えるだろう。
クルマ好きの父親として、子供にもクルマ好きになって欲しいという気持ちからスタートした初心者向けレッスン。第1回目ということもあり、かなりメニューも盛沢山であった。その内容や時間を絞ることで、もっと気軽に参加できるようにすることもできるし、逆にレッスンを複数回のコースに分ければ、前後での自身の日常運転での違いを感じてもらい、ステップアップしていく事もできるだろう。
鯰江さんの周りでも、子供に運転の基本を学び、経験してもらうことで安全運転をして欲しいと願う親御さんは多いという。今後も、鯰江さんたちは、メイン講師を務めた東風谷 高史さん(株式会社プラスワン)の協力の元、初心者向けレッスンを開催していくことを計画している。
気になる費用については、今回は熟練ドライバー向けレッスン参加者の協力もあり、少人数ながら、約3.3万円ほどに収まったという。1日フルのレッスンで、講師からの手厚い指導を考えれば、コスパは高いと思う。今後の開催では、インストラクターに対しての受講者の数にもよるが、3人~5人程度の少人数ならば、3万円台~。最大8名まで受講者を増やせば、1万円台からの実現もできるのではとのこと。また他のドライビングレッスンとのコラボによる短時間などの気軽に参加できるメニューも検討中とのこと。今後の初心者講習会の開催についての情報は、東風谷さんが事務局長を務める砂子塾の公式サイトでも情報を発信していく予定だ。
初心者講習会の問い合わせ先:株式会社プラスワン
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WEBサイト(砂子塾)
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