■2022年モデルの見積金額と現場の証言は?
2022年モデルの見積書作成を首都圏にある某日産販売店でしてもらった。売れ筋の「ブラックエディション」(メーカーオプション付車両本体価格1292万6100円)に、ドライブレコーダー前後、GT-R専用フロアカーペット、ウインド撥水コート、ボディコーティングなど約40万円のオプション&付属品をつけると、法定・法定外費用を含めて1450万円弱と出た。
自動車税の計算は11月登録として起算しているが、実際は不明扱いとしている。生産の立ち上げやおおよその納期が決まってから具体的な値引きや下取り車の買い取り額などの購入条件を決めるようにしている。残価設定クレジットなどの分割払いも可能で、現時点での実質金利は4.9%を設定している。
GT-Rの今年1~9月の登録累計は313台で、前年同期に比べて12.7%の増加となっている。月平均35台であり、決して多くないが、熱烈なファンが存在し、イヤーモデルが発売されるたびに代替えするユーザーも存在する。1000万円以上もする高額車を購入するファンは相当な富裕層といえるが、GT-Rは高いリセールバリューがあるので、一度購入すると、代替えでの出費は意外に少なくて済むという。
3年乗り続けて手放す時は200万円くらいしか値落ちしないのが一般的である。グローバルでは毎年2000~3000台生産、販売されており、この程度のキャパシティであれば、メーカーの日産としては充分に儲けが残る貴重なモデルのひとつとなっている。今後GT-Rは、パワーユニットをモーターに替えて、日産テクノロジーを象徴するモデルとして進化し、長く生き続けるに違いない。
●証言:首都圏日産パフォーマンスセンター営業担当者
9月に売り出した特別仕様車の「GT-R プレミアムエディション Tスペック」、「GT-R トラックエディション engineered by NISMO Tスペック」は、最初の100台と追加の100台、合わせて200台分があっという間に完売してしまった。
現在通常の2022年モデルを売り出しているが、生産は休止状態にあり、納期が定められない状況にある。半導体部品の供給遅れで組み立てられないためだ。ただ注文の受付は可能であり、見積書の作成は可能である。
どこの日産でも注文はできるが、定期点検、車検、修理などのアフターケアは特殊な整備技術を持つ専任のメカニックと専用設備を備えたパフォーマンスセンターでないとできない。
車両本体価格は2022年モデルで1082万8400~1788万1600円、法定&法定外費用を含めると、1300~1500万円と高いので富裕層でないと買えないが、リセールバリューが高いので、一度購入するとそれほどの出費にはならないようだ。3年乗っても200万円くらいの値落ちで高く手放せるケースが多い。
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