三重交通では、昨年から伊勢市内で運用を開始した連節バスによるBRTシステム(バス高速輸送システム)について、三重県内バス路線での導入拡大の可能性について検討しており、このたび四日市市内において2021年12月22・23日の両日、走行環境や道路状況などの調査を目的とした試験走行を実施する。
文:古川智規(バスマガジン編集部)
写真:東出真
2日間だけだが運行可能性の調査が目的
同社によると荒天による道路状況悪化の場合は中止する場合があるものの、12月22日については6時-16時の間、23日については9時-12時の間に試験走行を行う。連節車の運行に際してはさまざまな規制について特別に許可を得たり、道路状況や停留所の整備等も必要になるので、それらの確認も目的だろう。
走行区間は四日市市内の国道23号線、国道1号線、県道及び市道で、試験走行に関係する停留所は近鉄四日市、キオクシア南門前、キオクシア正門前、キオクシア東門前が予定されている。
使用車両はエルガデュオ
本試験走行に使用する車両は伊勢市内で運行中の連節バス「神都ライナー」の予定。この車両はいすゞエルガデュオ(LX525Z1)で、全長18メートルのノンステップ連節車だ。
エルガデュオは日本製なので日本の法令に合致するように設計されているが、全長18メ-トルなので折り返しや交差点での右左折が問題なく出来るかどうかを判断して路線が決定されるものと思われる。
最近は各地で連節車によるBRTが多く誕生しているが、三重県内でも本格的な運行開始に期待がかかる。
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