■シビックベースで、ボディサイズはヴェゼルとCR-Vの中間
この新型HR-Vは、今回アメリカンホンダから「北米だけでなくグローバルで販売が予定されています」と正式にアナウンスがあった。
北米専用HR-Vとしながらグローバルで販売する? 欧州で販売しているHR-V(日本名ヴェゼル)とどう区分けするのか、実にややこしいと思った方は多いのではないだろうか。
実はすでに日本でもZR-Vという車名で商標登録されており、北米を除くエリアではZR-Vという車名で販売されることがわかっている。
ホンダ関係者によれば、2022年内にCR-Vの販売終了が予定されているが、その穴埋め的な存在として、2022年10月頃の販売を予定しているという。
ボディサイズはまだ明らかにされていない。ヴェゼルは全長4330×全幅1790×全高1580~1590mm、ホイールベース2610mm、CR-Vは全長4605×全幅1855×全高1680mm、ホイールベース2660mm。
ちょうど両車の中間となる全長4580mm前後、全幅約1800mm、全高1630~1650mmと予想される(シビックは全長4550×全幅1800×全高1415mm、ホイールベース2735mm)。
ちなみにライバルたるカローラクロスは全長4490×全幅1825×全高1620mm、ホイールベース2640mmだから、新型ZR-Vとのガチンコ対決になるのは間違いない。
パワーユニットの詳細に関しても今回の発表では触れられていなかった。先代北米HR₋Vのスペックは141ps/174Nmを発生する1.8L、直4エンジンを搭載していたが、新型HR₋Vは、おそらく現行シビック(北米)と同じ、2Lガソリンや1.5Lガソリンターボのほか、2022年3月24日に欧州で発表されたシビックe:HEV(システム出力184ps/315Nm)と同じ、2L+2モーターのe:HEV搭載が見込まれる。
■北米で2022年夏発売! 日本発売は2022年秋、価格は300万円以下か?
アメリカ市場での発売は2022年夏を予定している。価格については今回何も発表はなかったが、カローラクロスの税抜きの価格が22195ドル(約271万円)なので、それを意識したプライシングになるとみられる。ちなみに現行のHR-Vは21870ドル、約267万円からのスタートとなっている。
おそらく日本では、ガソリン2WDが199万9000~264万円、ハイブリッド2WDが259万~299万円というカローラクロスの戦略的な価格を考慮して、新型ZR-Vの価格も300万円以下に設定されるはずだ。
安全装備については、これまでのモデルにもホンダセンシング、衝突防止自動ブレーキや車線逸脱防止システムが搭載されていて、これを踏襲するものになるだろう。
コンパクトカーであるフィットをベースとしたSUVだとアメリカではどうしても限界があったため、今回シビックをベースに新型HR-Vの商品企画が進んだものとみられる。
第11代目のシビックは半導体不足のなかでもアメリカでの昨年の販売台数が26万台を超えるヒットとなっており、シビックをベースにSUV仕立てにした新型HR-Vも十分市場競争力のあるモデルとなるだろう。
もちろん、日本でも新型ZR-Vが発売されれば、ちょっとヴェゼルでは小さいと思っているユーザーも多いはずなので大ヒットモデルになるのは間違いない。
【画像ギャラリー】初代HR-Vと新型HR-V! 日本では ZR-Vとして2022年10月に発売!(10枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方