統合パワートレーンって何だ!? いかにもアメリカンなナビスター・インターナショナルの新型トラックが結構スゴい!

トランスミッションと後処理装置

 インターナショナル初の商用トランスミッションとなるT14型は、14段の自動化マニュアルトランスミッション(AMT)で、電子制御式のクラッチアクチュエーターにより高速でスムーズなシフトを実現した。

 プラネタリーギア(遊星歯車)によるコンパクトなデザインながら、こちらも白紙からの設計となるため、シフトに係るロジックやソフトウェア制御はエンジンに合わせた最高のものになっているという。

 また重量物輸送時の始動性と低速時の操作性を確保するために2段のクローラギアを備える。こうした低速段に加えて、長距離輸送で使用頻度の高い高速域においては、ダイレクトドライブにより効率を向上した。

 S13型エンジンと組み合わせた場合、エンジン回転数900rpmが完全な常用域となるようにトルクを供給し、省燃費に貢献する。変速操作以外では、低速時のクリープトルクや坂道スタートなどのオプションも提供する。

 エンジン・トランスミッションと同じくS13統合パワートレーンとして一体開発されたのが、排ガスを処理する後処理装置で、整備性に配慮し、小型のデザインとアクセスの良さを特徴とする。もちろん排ガス処理性能の劇的な向上も果たしている。

 触媒の反応温度を最適に保ち、サービスインターバルを伸ばすために、2段階のSCR触媒を一体化したデュアルステージ後処理システムを採用した。

 燃焼プロセスからEGRクーラーを廃止したため、エンジンで生成される煤やPMの量は少なくなる。逆にNOxは相応に増えるはずで、SCRによる還元力を強化した形だ。

 完全燃焼に近い「きれいな」燃焼によりDPFの再生頻度は下がり、特にDPFのアクティブ再生は不要となり、これも稼働時間の向上と燃料の削減に貢献する。

 量産化を前にアリゾナ州の砂漠から、アラスカ州の凍ったツンドラまで650万kmにわたる走行試験を行なったS13統合パワートレーンは、アラバマ州ハンツビルにあるナビスターのパワートレーン工場で製造される予定だ。

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