■アルピーヌA110ピュア/車重1100kg
1.8L、直4ターボ:252ps/32.6kgm、価格:ピュア/790万〜811万円
車両重量1100kg、最高出力252ps、そしてミドシップ。スペックを見ただけで、これぞクルマ好きが求めていたもの! って感じだが、実際乗るとスペック以上にスバラシイ!
真の軽快さを得るためには、車両重量は1トンくらいまで、というのがひとつの目安だが、それはフロントエンジン車の場合。アルピーヌはミドシップだ。ノーズにエンジンがないんだから、鼻先の軽さはロ−ドスターをも上回っている。
エンジンは1.8L、直4ターボ。パワーもあるしフィーリングもすばらしくスポーティ。実は、アルピーヌのエンジンが「すばらしくスポーティ」に感じるのも、ボディが軽いからなのだ!
踏んだ時のレスポンスは軽さに比例する。だから、同じエンジンを積むメガーヌRSと比べると、フィーリングまで段違いにステキに感じる。もうこれ以上のスポーツカーはこの世に必要ない! というくらい運転が楽しい。
ライバルの718ケイマンも同じミドシップで非の打ち所のないスポーツカーだが、車重は1410kg(2Lフラット4ターボ、300ps、673万円)もある。軽さこそ、アルピーヌ最大の魅力と言っても過言ではないだろう。
■スイフトスポーツ/車重970〜990kg
1371cc、直4ターボ:140ps/23.4kgm、価格:183万6000円(MT)、190万6200円(AT)
「ロードスターやアルピーヌは2シーターじゃないか。そんな実用性のないクルマは買えないぜ!」とおっしゃるあなた。実用的なクルマにも、軽さを楽しめるモデルはありますぜ!
車両重量は6MTが970kg、6ATでも1トンを切る990kg。エンジンは140psの1.4Lターボ。スペック的にもしっかり合格だが、実際乗ってもまさに合格。フツーに走っているだけでも楽しいクルマだ。
ボディはノーマルのスイフトよりはるかにしっかりしているし、ハンドリングも軽快。エンジンは実用トルクが豊かで、軽く踏むだけでスッと加速してくれて気持ちいい。
これも軽さのなせる業!!! トップエンドではちょっと回転が苦しそうになるけど、そんな上まで回すことなんて滅多にないので問題ない。
それと、スイスポは「追い込むとアンダーステアになる」といわれているが、これまたそこまで攻めるなんてこたぁフツーしないので、まずカンケーないですよ! スイフトスポーツの楽しさは日常の楽しさなのだ。
サーキット走行が趣味の人は、それなりに仕立てればいいし。もちろん居住性もフツーにあるので、ファミリーカーとしてもまったく合格。
惜しむらくは、195/45R17というタイヤサイズだけ。もうちょっとコンフォートなタイヤでいいと思うのですが、まあとにかく、軽くて楽しいクルマであることは間違いない。
コメント
コメントの使い方