ちょっと安心!? 三菱ふそうeキャンター次世代モデルに電池切れ時の代替輸送費用を補償する保険プログラム

ちょっと安心!? 三菱ふそうeキャンター次世代モデルに電池切れ時の代替輸送費用を補償する保険プログラム

 ガソリン車の場合は「ガス欠」などといいますが、電気自動車の電池切れは「電欠」と称します。

 充電スタンドのインフラがまだ充分に整っていない現状では、やはり「電欠」はユーザーの心配の種。

 先ごろ発表された三菱ふそうの電気トラック「eキャンター次世代モデル」では、この電欠に備えた国内初の保険プログラムが提供されるようです。

文/トラックマガジン「フルロード」編集部 写真/フルロード編集部・三菱ふそうトラック・バス

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EVの電欠に備えた日本初の保険プログラムの提供

 三菱ふそうトラック・バスは、EV(電気自動車)トラック向けの電池切れ(電欠*時に代替輸送費用を補償する保険プログラムの提供に向け、東京海上日動火災保険と保険契約を締結した。

 電欠時の代替輸送費用の補償の提供は、乗用車向けも含めて国内初。ちなみにこの保険ブログラムでは、電池残量が10%以下となった場合を「電欠」と定義していする。

 この保険プログラムは、三菱ふそうが2023年春に発売を予定予定している電気小型トラック「eキャンター次世代モデル」向けにダイムラー・トラック・ファイナンシャルサービス・アジアが提供するフルカバーサービスのグリーンリース契約に加入した緑ナンバーの事業用車両が対象となる。

電欠のみならず事故による積載物の輸送も対象に

 補償には、電欠だけでなく、事故によって積載物の輸送が不可能となった場合も含まれる。

 それらの場合、ユーザーがeキャンター次世代モデルにによって本来運ぶはずだった積載物について、本商品が目的地までの代替輸送費用をカバーする。

 補償期間は車両のリース契約期間となり、年に1度まで、最大5万円が補償される。

eキャンターが搭載する容量41kWhのバッテリーパック。現行モデルより航続距離が伸びたとはいえ、ディーゼル車と比べると心許ない
eキャンターが搭載する容量41kWhのバッテリーパック。現行モデルより航続距離が伸びたとはいえ、ディーゼル車と比べると心許ない

 この保険プログラムにおいては、マーシュ ジャパンが保険代理店として事故時のユーザーとの連絡や保険金請求手続き等の各種サポートを行ない、保険金は東京海上日動からユーザーに支払われる。

 三菱ふそうは2017年に国内初の電気小型トラック「eキャンター」を発売して以来、5年間の間に、ユーザーからさまざまなフィードバックを得てきた。

 今回の保険プログラムは、充電インフラが十分でないことなどによる電欠への不安を払拭し、EVトラック導入に際するユーザーの懸念点を解決するものとして開発されたもの。

 三菱ふそうでは、電気トラックを使用する上で必要不可欠な周辺要素をこれまでの知見と経験でサポートし、ユーザーの EVシフトを支援する包括的ソリューションプログラム「FUSO eモビリティソリューションズ」の展開を進めており、今回の保険プログラムはその一部と定義している。

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