■車種ごとに新マツダ地獄が本当に起きているのか徹底検証
では、本当に新マツダ地獄は起きているのか? それを証明しよう。CX-5の2018年3月から10月に販売された直近3カ月の平均相場の推移を紹介しよう。
2018年2度目となる商品改良が行われる前、9月の時点では平均相場は306万円だった。商品改良が発表され、実際に販売された11月になると、平均相場は308万円から290万円と一気に18万円も下がった。
その後、展示車や在庫車などが大量に市場に流入し、現在は298万円となっているが、これは暴落といえる状況だ。このような状況がロードスターRFやCX-3でも起きていた。
別表ではまず、初代CX-5以前に登場した最終型プレマシーとMPVの中古車相場を紹介している。プレマシーはリアにスライドドアを採用したスタイリッシュミニバンとして中古車で人気が高いため、それほど割安感はない。
一方のMPVは年式が進んでいるものの、大きな値落ち率を示している。先代のデミオやアクセラ、アテンザもMPVほどではないが、値落ち率は相当高くなっている。
一方、現行型では登場して1年でアテンザが最大37%、デミオが最大35.5%、CX-5で最大26.4%と商品改良の影響は明らかに中古車相場に暗い影を落としているのは間違いない。
■現行マツダ車の最新買い取り相場
そして最後に現行マツダ車の最新の買い取り相場を調べてみた。ここでは年式ごとにまとめてあるが、実際は年次改良ごとに数値は変わってくるので、年次改良前後では買い取り価格は数万〜十数万円は変わってくるのだ。
従来のマツダ地獄は「安く購入したので、売るときも安くなる」だった。しかし新マツダ地獄は「購入価格は高いが、年次改良によって売却時は安くなる」という現象になっていたのだ。今後の動向も随時追っていきたい。
コメント
コメントの使い方昨今ではマツダ地獄より残クレ地獄にハマる人が多いような気がする。
消耗品である自動車のために人生を捧げるみたいな買い方は愚策だと思う。
新たな地獄へ自ら飛び込まないように気を付けなくちゃ…